第六十回 正倉院展 | 奈良ブログ

第六十回 正倉院展

第六十回正倉院展が今日で終わります。今年も大にぎわいのうちに終わりそうです。

正倉院展は、デザインやものづくりの仕事をしているは方は特に、一度ご覧になることをおすすめします。

古いのに素晴らしい、というのではなく、技術的にもデザインとしても素晴らしく美しい。流行にまったく左右されない普遍的な美が奈良にあるということがよく分かると思います。
正倉院展 新宿駅構内のポスター
最近は“正倉院展の見どころ”などがテレビや雑誌で数多く紹介されていますので、見たつもりになるかもしれません。でも、千年を超える時間は、実際に見ることで体験しなければ決して分かりません。

展示品の多くは、装飾品など、生活からは離れたものです。(宝物ですので当然ですが!)鳥の絵を彫り込んだ碁石や、細工をほどこした双六(すごろく)など「こんなものまで作っていたのか!」と毎年思いがけない発見があり、当時のものづくりの豊かさを感じます。思いがけないといえば、今年は写経のスタッフの休暇願の文書などもありました。労働の過酷さを訴えているものだそうで、急に奈良時代を身近に感じる展示品でした。

正倉院展の展示品は、毎年入れ替わります。毎年通ったとしても、一生のうちに宝物のすべてを見ることはできません。来年は来年の見どころ作品が展示されますので、どうぞお越しください。