最後の大会にして、過去最高にセキュリティが甘かった大会の感想を以下述べますが(笑)
長い上に好き勝手言ってます。苦情を言いたくなったらすぐ引き返してこの記事の存在は忘れましょう(笑)
それでは、いきます。











〈予選〉

1:カナリア「ドレミの歌」
→えげつなく長くなるので後述。



2:ジャルジャル「ツッコミ方」
私はジャルジャルの芸風好きなので笑ってしまうんですが、確かに漫才ではない(笑)KOCといい、あんなに賛否両論別れるコンビも珍しいですね。ジャルジャルは「漫才」とか「コント」とかキッパリ区別することができない新ジャンルを生み出しますねぇ。ハマらない人には全くハマらないんでしょうが。カウス師匠があんなに悩んでるの初めて見た(笑)



3:スリムクラブ「」
松ちゃんの名言「時間が惜しくないのかな」が指す通りです。素晴らしい!「これ漫才か?」とか余計なこと考える暇がないくらい面白さが上回ってる。真栄田さんは天才です。松ちゃんに96点つけてもらって涙目になってる真栄田さんを見て、こっちもちょっと泣きそうに(笑)



4:銀シャリ「ABCの歌」
スリムクラブが乱した空気の中、披露される正統派漫才。でも、その空気に飲まれることなく、健闘しましたね。橋本さんのツッコミは今日の出演者の中でトップじゃないですか。「ネイティブがすぎる」の衝撃たるや(笑)小文字でYMCAが面白かった。
こことスリムクラブが最初の盛り上がりを作ったと思います。真逆の芸風2連続で楽しめた感じ。…………トップから二番目にかけては心臓痛かった(笑)



5:ナイツ「2010年のニュース」
銀シャリが盛り上がった分、ちょっと失速気味に感じたなぁ。面白かったけど、爆笑まではしなかった。いつもに比べて畳み掛けるボケの数が少ない?ゆったりやってるように感じたけど、ゆったりどころかスローのスリムクラブがいるからあまりそうも思わない(笑)後半からが好きでした。



6:笑い飯「サンタウロス」
さすが。去年と同じ。でも、だから何?って思う。面白くて。ネタ始まった時、「鳥人のパクリじゃん」と思っても見ていったらそんなこと気にならなくなる。だってそんなのどーでもいいくらい笑うから。笑い飯ってすごいなぁ。



7:ハライチ「刑事」
いつもの感じ+α。うーん…前に登場したワードが色々つながっていくのは意外性があって面白かったけど、「えぇっそうくるの!?」とまではならなかったなぁ。去年はあのスタイル自体新鮮だったけど、今はもう「ハライチといえばこれ」みたいに予想ついちゃってるからな。それを踏まえた上での臥線だったらちょっと物足りない。爆笑までいかなかった。だから、本当、笑い飯はすごいと思う。



8:ピース「言葉の言い方」
ノーミスで完璧に漫才を「こなした」ピース。二人の技量と華にただただ目を見張るばかり。もう紛れもなくスターですね(笑)…ただねぇ、やっぱりあのネタで勝負にこられると、囲碁将棋やゆったり感やチーモンに行かせてあげたかったなぁ、と。ピースは何にも悪くないし、ましてやスベッたわけでもなくウケていて、審査員からの点数も優等生で、全くケチつけるところなんてないんですが、どうしても、あの一枠を売れてない漫才バカの若手にあげてほしかった、という気持ちが。でも、ピースが損しない結果になって本当に良かったと思う。これで真のオールマイティー芸人です。



9:パンクブーブー「コンビニ強盗」
このネタは素晴らしい。王者がまた新しいネタのスタイルを生み出した。しかもそれが抜群に面白い。本当に面白くて爆笑した。
これを敗者復活でやられたら、そりゃ勝ち上がっちゃうよ。だから、パンクは正規であげてほしかった。最後の一枠のチャンスを残しておいてほしかった。「これは敵わない」と思った分、悔しかったです。




〈最終決戦〉

・スリムクラブ「葬式」
元々大好きだったネタ。巷で噂の「民主党ですか?」の破壊力は凄まじかったです(笑)本っっ当に面白い。今大会で一番笑ったネタ。



・笑い飯「小銭の神様」
また「鳥人」型かと思いきや違うんかい(笑)面白いしくだらないし、「お笑い」って感じのネタ。スリムクラブほどじゃないけど爆笑しました。



・パンクブーブー「」
去年のノンスタイルもそうですけど、王者が一年前優勝した時と同じような漫才を披露するわけにはいかない、という状況の中で、よく一本目のような素晴らしいネタを作り上げたなぁ、と思います。ただ、それは一本目のネタ「そのもの」が面白かったのであってネタの「形態」がハマったわけではなかったんだなぁ、と。一本目と同じ流れで話を進めても、もう皆わかっているから感動が薄れて爆笑もなかなか起きづらい。やっぱり、笑い飯ってすごいなぁ(二回目)。ただ、やっぱりパンクの一本目の完成度はそれに匹敵する面白さでした。あれはすごい。



〈結果〉
改めて、笑い飯おめでとう!
泣いていいんだよ、こんな時くらい(笑)
スリムクラブの健闘も素晴らしすぎる。
何よりカウス師匠と紳助さんがスリムクラブに入れたことがビックリです(笑)
大梧組からM-1準優勝が出るなんて。
東京若手の層の厚さ(笑)
ラストは素直に感動できて本当に良かったです。
最後の大会、たくさん笑わせていただきました。

皆さん、本当にお疲れ様でした!!




























〈カナリアについて〉
ネタ選びがどうとか、準決勝と違うネタだったからどうとか、出番順がどうとか、紳助さんの発言がどうとか、色々言われてますが。
私が一番思うのは、

安達さんがいいなら、いい

ということです。
別に「M-1用に」とか「優勝するぞ」とかそういうこと考えてたわけじゃなくて、ただ「自分とボンが決勝の舞台で楽しく漫才をする。悔いの残らないように。誰にどう評価されようと構わない」という決意で漫才したなら、何も言いません。
それはきっちり達成できてたと思います。
ボンちゃんも安達さんも楽しそうだった。
念願の舞台で漫才できて。
自分たちの為にちゃんとやりたいことやってたと思います。

ただ、ですね。
もし、そうじゃなくて、本当に売れようと思って、優勝したいと思って、あれをやったのなら。

私みたいに元々カナリア二人のキャラや漫才スタイルをきっちり把握してる人間ばっかりの前で、あのネタをやったら、そりゃ、ウケます。
アームと同じ理屈です。アームのネタも二人のキャラをあらかじめ把握してないと笑えないものがありますから。
決勝で審査するのはお笑いファンではないし、テレビの前ではそんなにお笑いに詳しくない方々も大勢見ている。
そんな状況の中、あれをやっても、ただ二人で不思議な歌詞の歌を歌っているだけです。
いくらファンが「カナリアはあの歌ネタが面白い!」「安達さんが歌っている時のボンちゃんのとまどいが~」と叫んでも、普通、そこまで汲み取ってくれません。
銀シャリも同じ「歌ネタ」をやりましたが、差は歴然でした。
橋本さんがきっちりツッコんでいくことで「面白い歌ネタ漫才」になっていました。
いや、別に、面白かったら、漫才の形態になんてこだわる必要ないと思います。
現に、スリムクラブなんて崩壊してますから(笑)
ただ、それを上回る爆笑は起きていた。
カナリアは漫才として成立もしていなければ、それを上回るほどの笑いもなかった。
ウチは家族で見ていたんですが、カナリアの時は家族全員ワイプの紳助さん&松ちゃんと同じ顔をしていました(笑)
きっとリアル「白目むく」ってあの状況(笑)
母「これ、あんたの好きな人?」
私「そうだよ」
母「…………顔?」
私「違うわ!ふ、普段は、も、もっと面白いんだよ(←ありがち笑)」
母「ふーん。じゃあなんでこのネタなの?」
私「…」
という、ある家庭の会話があったことを記しておきます(笑)
M-1決勝、しかもトップ出番、であれをチョイスした安達さんの心境をお聞きしたい。
もし獲りに行くなら、絶対一本目はサマンサタバサだろうに。
で、二本目に歌ネタ持ってくれば良かったのに。
とか、言ってもしょうがない勝手極まりない評価を言ってみる。
ま、こんな素人の意見なんてサっと流してください。
てか、この記事自体サっと流してください(笑)
カナリアにとっちゃ迷惑でしょうけど、M-1で勝負できる漫才も持ってるのに、あれをやった彼らに少し腹が立ってしまったんです、ごめんなさい。
だから、安達さんがあえてあれをやったと思いたい。
あれで獲りにきたとは思いたくない。
あのネタで本気で獲りに来たということは、埋められない隔たりがあることだと思うので。
…まぁ、でも周りがいじってくれるのを待ちましょう。
本気の慰めはやめようよ!(笑)


最後に。
紳助さんの発言について。
確かに、あんな言い方することはない。
でも、あれを口に出してしまうような評価だったんでしょう。
あの発言に対して「あんな言い方ひどい」以外に、「そんなことない」や「空気読め」や「紳助死ね」やら言っているのはカナリアファンか紳助さんアンチの人たちでしょう。
私も言い方はひどいと思ったし、ショックでした。
でも、面白かったらあんなこと言わないよなぁ、とも思った。
現に、紳助さん以外にコメントを求められた二人の審査員の方も言葉を濁して褒めてはいなかった。
だから「言い方」以外に批判するところは見当たりません。
言い方はどうであれ、面白かったらあんなニュアンスのこと言いません。
もう評価は下されました。
いくらファンが面白いと言い張っても、公の場で、点数として出されたものはしょうがない。
千鳥だってポイズンだってファンからしたら面白くてたまらない人たちなのに、低い成績でした。
M-1とはそういうものです。
私は今回のカナリアの順位に異を唱えません。妥当でした。

ただ、最下位だからって何を言ってもいいというわけじゃない。
安達さんとボンちゃんの10年をたった4分で判断して、心無い中傷をするのは許せない。
頑張ったら何でも偉いなんて言う気はないですが、「何で決勝にきたの?」とか言うのはやめてください。
カナリアは紛れもなく、自分たちの作ったネタで、何の思惑も絡むことなく実力で這い上がったコンビです。
それは覆せない事実であって、誰にも批判する権利なんてない。
文句があるなら、カナリアのネタを全て見た上で「つまらない」と悪口言ってください。
ま、死ねとかカスとかすぐ言うような人間はそういうことしないだろうけど。


さ、もうこの長い記事を終わりにしないと。
いやー今年はセキュリティが甘かったなぁ(笑)