澤田瞳子さんの「夢も定かに」(中公文庫)です。
中央公論新社HPより( → こちら)
聖武天皇の御世、後宮で働くべく阿波国から上京してきた若子。同室になった姉御肌の笠女、魔性の晴世ともども暮らす宮中は、色と権謀の騒動騒ぎで……仕事に意地をかけ、乙女心に揺れ、人知れぬ野望を育む先に何が待つ?平城京を陰で支えた女官たちをいきいき描く宮廷青春小説。
(裏表紙のあらすじより)
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恋や友情や人生観など人間的な悩み、仕事・身分など社会的な悩み、どれも現代人と通じるものがあり、オッサン読者の自分も、大いに釆女たちに共感しながら読むことが出来ました。
時代小説としても、藤原氏のよくある独善的なだけでない 能吏としての描写、やはりな(^o^;)聖武天皇の描写のほか、後宮からの奈良時代~平城宮の描写も面白い視点で、興味深く読みました。