万葉歌碑 2014.12.14
天香山神社の境内には歌碑が二つあります。今回はそのうちの一つを。
ひさかたの
天の香具山このゆふべ
霞たなびく春立つらしも
(巻10-1812 柿本人麻呂)
天の香具山に、今日この夕方、霞がたなびいている。ああ春になったらしい
* * *
柿本人麻呂は、経歴など詳細ははっきりとしないそうですが、飛鳥時代の歌人です。歌人として活躍したのは、持統天皇の在位期間が中心のようです。
後世、山部赤人とともに歌聖と称えられ、平安時代には“三十六歌仙”の一人とされました。