「家族のはなし」観劇記 | みうのブログ

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主に観劇記。気の向いた時のみ、気ままに綴ります。

 取次案内が来まして、地元だし、旬の草彅剛さんが主演だから行ってみるかと「家族のはなし」を観ました。何の予備知識も入れずに。

 

 こんなに笑えるものだったなんて。でも、最後には温かくほっこりとした気分で劇場を後にできる作品でした。今回パートⅠとなっていたので、パートⅡがあれば、また観たいです。簡単にチケット入手できないだろうけど。

 

 もうネタばれしていい時期かと思うけど、「ダメ」という人は、読まないで。この作品は、休憩をはさんで1部、2部それぞれがおよそ1時間のもの。1部と2部に繋がりはなく、全く別の話。出演者は5人です。

 

 第部では、草彅さんは、“犬”の役でした。人間語は、「おさんぽ」などの簡単な単語しか理解できません。飼い主夫婦が喧嘩ばかりしていて、犬は、不穏な空気を感じてその狭間で右往左往するのです。犬が心内語を話すときには照明の色が変わり、人間の側が意味不明の音を発します。犬の思っていることが“いかにもありそう”で可笑しくて可笑しくて。途中、「自由演技で」と指示されたというアドリブ等もあり、大笑いさせてもらいました。慶喜ネタも絡ませてました。動きも犬そのもの。体がよく動くことに感心しきり。こんなに身体能力の高い人だったことを、今になって知りました。

 笑わせてくれるのは草彅さんばかりではありません。どの出演者様もそうなのですが、御贔屓の畠中さんも、振り切れておりました。登場のビジュアルからして、もうダメ(笑いがこみ上げる)。最近また東宝が音楽座作品をてがけるので、畠中さんがご活躍当時(カッコいい)の音楽座の映像を見たりしていたところだったのですが、・・・こんなになってしまうなんて・・・デシタ。ふり幅の大きな役者さんです。

 

 第2部の草彅さんは、記憶障害(笑うと記憶が消える)の妻を献身的に支える夫でした。笑いは相変わらずあるものの、「ガマ王子vsザリガニ魔人」「私の頭の中の消しゴム」を観た時のことがフラッシュバックしてきました。つまり、テーマは心にささります。途中、ギターの弾き語りシーンもあり、美味しい。畠中さんは、出番的には多くないけど、印象に残り、スパイスがきいているところが、流石だなと。

 

 いい作品に出会え、とってもいい休日になったのだけど、終演後に飲んで語れないことが寂しいです。劇場内でのおしゃべりもできないし。早くコロナ時代終わって~~。