まもなく9月。夏の思い出の最後を飾る旅の記憶「回想食」は、先月7月の山形への出張時に「こい勢」さんの後にお邪魔した「久村の酒場」さん。酒田市内の飲み助が集う、酒屋さんが営まれる居酒屋さんです。

<郷愁の中にある「昭和」がここに。お店も人情もタイムスリップした感じです>



いやいやいやいや。どうですか?この昭和感。酒屋さんが営むこのお店、お酒もアテもリーズナブル。観光客は多分、小生等ともう一組くらいで、連休週末のこの日、ほぼほぼ地元の方、特に常連さんで賑わっていました。そして「夜の横浜市長」にて飲み屋さんを巡るものとして、こちらのお店は「かくありなん」と思うのでありました。本当にいいお店です。奇を衒うか否かは別として、新しく「進化」を求めて努力されるお店には脱帽するものの、その真逆のベクトルにある「いつも変わらず、温かく人を迎える」この努力も大切なことだと思いました。新しいだけが「進化」ではなく、古を守り続ける「真価」みたいなものを追いかけている感じでね。それはそうと、〆にいただいたこの地の夏のソウルフード「そばがゆ」も絶品。当地に来られたら是非!お薦めです。。。。。

 

「地方」とか「田舎」とか訪れると、何だろう、毎度の事ながら不思議な気持ちに包まれます。そう、強いて上げるなら「幼き頃の記憶」。バカンスという非日常(今回は仕事の延長でしたが[涙])を前に、かつての夏祭りの様子が。若かった両親に手を引かれ、神社で参拝の作法を習い、そして沢山の出店や屋台で燥ぐあの光景と感情が。今回、愚息と共に訪れたことで、彼が幼き頃の思い出もFlashbackしましたね。「親としてキチンと情操教育が出来たか否か」そんなものも入り交じったりして。これも全てオープニングから煽ったこの地の「銘酒」のせいかもしれませんね。

社会人となり所帯持ちとなった愚息と久しぶりにゆっくり飲み、語らうことができました。今まで解らなかった「親の気持ち」。そうあの世にいる親父の気持ちが少しだけ解ったような。「父さん、俺、ちゃんとしてたかな?一緒にいるだけで嬉しく思ってくれてたかな?」何てことを思いつつ。

てなことで、旅の思い出にて。

続きは次回の講釈にて。。。。。

 


<酒田市一の繁華街。週末のこの様子がコロナ下の疲弊を物語ります>