20年ほど前、実家暮らしの私がマンションを買ってひとり暮らしを始めました。
実家は昔からのこの土地の住民で、
昭和から平成になり代がわりして、子どもはゼロ、ほぼ高齢者、アラフォーの私が若い方でした(笑)
住んでいる家は私が生まれた頃からの家で、両親がコツコツ貯めたお金で少しずつ継ぎ足した家です。
この先ずっと、歳をとってもこの家に住み続けたいとは思わなくて、新築しても高齢者しかいないここに住み続けるのもいやだったので、
クルマで約30分の隣の市の分譲マンションを購入することにしました。
運転の苦手な私でも安全に行くことができ、
分譲住宅の端に建てられたマンションなので静かで住人以外の出入りが少なく、
ちょうど中間に勤務する会社があり、
生活環境も良いところです。
決めたものの、どうやって両親に言おうか悩んだのを覚えています。
たぶん、晩ごはん食べた後に言ったと思います。
父は何も言わず
母は、「そう、わかった。ええんちゃう?」
の一言でした。
既に引渡しも1ヶ月後と決まっていて、その後3人で部屋を見に行きました。
引越しまでの間に母は、生活用の雑貨を少しずつ買いためていました。
クルマに乗れないので、自転車でホームセンターとかスーパーを回っていたんでしょう。
70歳になった頃のまだまだ何でもする元気な母でした。(喧嘩もよくしました(≧▽≦))
鍵の引き回しの日、荷物をクルマに積んでマンションに向かうとき
「行ってくるわ」という私に背を向けた母。
父も「napiが行くで」
と言うけれど、背を向けたまま手を振るだけの母でした。
寂しかった、悲しかったんでしょうね。泣いていたのだと思います。
今となっては聞くこともできませんが、
明後日、母を入所させる私と似たものがあったんでしょうか。
あのときの母も、こんな気持ちだったのでしょうか。
ひとつ違うのは、あのときは、お互いが理解していたけれど
今回は、母が理解していない、ってこと。
今の母は、施設が家だと思っています。
今日も何度も、「帰る」と言っています。
私が乗り越えれはいいってこと。
がんばれ、私