雨の中、ことくんの病院へ。
週に2回は点滴してもらわないと脱水しそうでこわい。相変わらず下痢してるし。
例のサプリのおかげでちょこちょこ何かしら口にはしてくれるけど、絶対量が全然足りない。元気なときは焼きかつお1つなんてペロリだったけど、いまは1/3で食べやめちゃう。一見満足そうにペロペロしてるけど、食べてる量はほんのちょっと…。
体重は徐々に減っている。減る速度が少し上がった気がする。先生からは、まだまだ痩せるよ、ペラペラになっちゃうから、これから…と泣きたくなるようなことを言われた。
胃ろうチューブの根本も芳しくない。粘膜がめくれて赤むくれになっていて、とても痛そう… 傷口の浸潤物の塊を除去してもらうとき、痛いんだろう、ことくんの前脚を軽く握っている私の手の肉にキュッと爪が立つ。我慢してるんだね…えらいね、本当に偉い。良い子。世界一良い子。
傷口も、もうこれ以上どうすることもできないね…薬を塗ったところでって感じだもんね…どうする?私さん。チューブ取ってあげる?チューブそのものも劣化してもう限界だと思うよ。チューブなくなると、もしかしたらご飯食べれなくて残り時間が短くなってしまうかもしれないけど、服は脱げるし、ことくん身軽になって気持ちいいよ?
先生が言うのももっともだと思う。
ことくんの負担を少しでも軽くしてあげたい。チューブも取れるものなら取ってあげたい。
でも、胃ろうの根本がうまい具合に外せれば局所麻酔で済むけれど、万が一胃の中の胃ろうの根本が残ってしまったら、また東大で全身麻酔で開腹手術になる。いまのことくんに全身麻酔は怖すぎる。そのまま目を覚さないかもしれない。怖い思いで、怖い景色と知らない匂いの中で最期にさせたくない。せめて春ちゃんの近くで、住み慣れた景色と匂いの中で、怖い思いさせずにいさせてあげたい。
そう思うと胃ろう解除に踏み切る勇気が出ない。
どうすればいいんだ…
病院の帰りの車内で、胸にことちゃんのいるキャリーを抱えてとーちゃんと話していたんだけども。
帰宅後、少し落ち着いてことくん、私をじっと見つめてくる。
オレの命だ、勝手にもうすぐ死ぬかもみたいなこと言うな。オレは生きてる。オレは生きる。お前らが勝手に決めんな。
そう言ってるみたいだ。
そうだよね、勝手なこと言ってごめんね。ことくんが聞いてるとこでそんな話しちゃいけなかった。私が悪い。ごめん、ことら。
