私は子供の頃から自由を求めて生きてきた。

子供の頃は親から。

ある程度大きくなってからは学校。

そして社会に出てからは経済的な自由であったり様々な物から解放されて自由になる事を願ってきた。

そして経済的自立を果たしてこれら全てを手に入れたのですが。

気付いたら自己の内面を縛られていた。

不安や焦りや恐怖などの煩悩に心をとらえられているのだ。


こうなると改めて自由って一体何なのだろうと考えてしまうのだ。


人間は自分の主観で意思決定をして好きな事をやれると勘違いしてはいないか?


そもそも人間は自分の身体ひとつまともにコントロールも出来ないのである。


自分の意思で指を曲げ伸ばししたり

行きたい場所へ行ったりできるだけで

それ以外の事はほとんど自分の思い通りにはならないのだ。

消化吸収再生などは全くコントロール出来ないわけですし、

そもそも人間が能動的に活動するのも自己の判断で決定しているとは言い切れないんじゃない?


双極性障害っていう精神病があるのだが、

これは脳の分泌物をコントロールする弁みたいなのが壊れてしまうとドバドバとドーパミンやらアドレナリンが分泌されてしまい、

分泌されてる時は全能感に満ち溢れて異常なほど元気で活動的になるのだが、

分泌しすぎて出せる分泌物釜無くなると一気に鬱になり全く動けなくなるという病気。

という事は。

人間が自分の意思で能動的に活動しているようで実は脳の分泌物によってコントロールされているに過ぎないんじゃないかな?


脳はオートドライブでその中の一部機能として自我が備わっているだけの話。


健常者は自我で脳をコントロールできると勘違いしているが実は脳がやっている事を自我は眺める事しか出来ない。


今は偶々脳が暴走していないだけの話で

いざ脳が暴走を始めたら自我はなす術もなくただ観測する事しかできないのだ。


例えば体重400kgになっても食べ続けて自力で立てなくなった人とか万引きをどうしてもやめられない人やギャンブル依存症の人らは完全に脳が暴走してるんだよ。


そう考えると自由なんてのも人間の自我が勝手に作り出した幻想に過ぎないのかもね。