株オプションの基本は
権利行使価格-プレミアム価格=損益分岐点なのですが。
最近気づいたのは
自分がプットを売った相手が期限までそのプットを持ち続けているという保証はどこにも無いのだ。
たとえば期限1年12.5ドルの権利行使価格のプットを3.5ドルで売った場合、
損益分岐点は9ドル以下なので9ドル以上なら
権利行使されないというのが普通の考え。
しかしオプションというものは期限まで何度も売買されていて、
中には損切りして安値でプットを買っている人だっているはずだ。
自分は3.5ドルで売ったつもりでも最後に持っている人が0.5ドルで買っている可能性だって十分あるのだ。
そうなると損益分岐点は12ドル以下になる。
期限ギリギリで株価が10ドルだった場合には
プットの買い手は十分利益が出せるから権利を行使して私に12.5ドルで株を売りつけてくる。
私からすれば何で?って話しなるのだが
買い手からすれば当然の権利を主張したまでの話。
そうならない為にも権利行使価格を割り込んだ株価なら必ず売ったオプションは必ず反対売買で決算玉にして責任から解放させてから満期を迎えるのが安全。
例えば3.5ドルで売ったプットを0.5ドルで買い戻すと0.5ドルは利益から差っ引かれるが
安全のためには必要経費としてこの金額は支払っておいた方が良い。
これはコールでも同じ事。
テスラの株を権利行使価格220ドルで70ドルのコールを売っていたとしたなら
満期間近で株価が220ドルを超えていたならそのコールは反対売買して決算玉にするか
甘んじて株を差し出す事にするか。
まあ200ドルで買って220ドルの権利行使価格なら20ドルの含み益があるから70ドルのプレミアムと合わせれば上等な利益ではあるが。
可能性として発生しうる事なので覚悟は必要になる。