前立腺癌治療記  19 | 初老精神科医なおざう

初老精神科医なおざう

教員をやめ、中年で再受験して、今や初老精神科医。仕事はぼちぼち。ピアノのおけいこ、読書、お酒、その他の日常を記して行きたいと思います。

8月末、B先生の前立腺クリニックの定期受診に行く。迷走台風の影響で、交通機関が止まって宿泊が必要になったがやむを得ない。折角の機会なので、大阪の十三や京橋の飲み屋で楽しく一人飲みだ。ビールの大瓶が500円代で飲めるのはありがたい。魚のメニューも豊富で食べすぎ飲みすぎには要注意である。

 

さて、診察日は小線源治療を受けた患者の経過観察のための日であり、初老以上の男性患者ばかり集まって、独特の雰囲気である。産婦人科もまた独特なのだろうが、若い患者もいるからちょっと違うかな。

受付の後、採血があり、その後1時間近く待つ。スマホのゲームをやって時間をつぶす。不安で集中できないので、生産的なことはできない。

 

心配のPSAは0.997ng/mL、血中テストステロンは9.00ng/mL(基準値1.31-8.71)。前回のPSAは1.071ng/mLだから微減、テストステロンは相変わらず高い状態なので、B先生いわく、PSAはピークアウトしたのではないか、転移があればPSAは増大しているはずであり、また、局所再発は99パーセントないとのこと。癌の再発は、治療からの時間が経っていない時の方が多いから、少しだけほっとした。もちろん、おそらく10年は油断ができないのであるが、すぐに命の危険が及ぶような病状ではなさそうである。むしろ、飲みすぎや肥満に注意しなければならない。前回も同じようなことを書いている。進歩のない人間だ。次回診察は3カ月後。