バッハのパルティータ2番では背伸びをしたので、今回は易し目の曲にした。
久しぶりにブルグミュラーを弾きたくなったが、さすがに25の練習曲という訳にはいかないので、18練習曲から1曲選ぶ。「あるピアニストの一生」のサイトでおすすめピアノ曲に挙げられていたシルフィーズ(風の精)にする。難易度14とあるから、中級前半の曲である。
冒頭の前奏からリズムが取りにくい。右手の3連符は素早く軽く、しかし和音のアルペジオにならないよう、くっきりと弾くこと。
主部前半に入って、右手のリズムがヘミオラのようになっていて面白い。高音からオクターブ移動するのでそんなに速くは弾けない。速く弾くには練習が必要そうだ。
前半後半、左手の3連符が続くが、右手と独立させてクレシェンドで盛り上げること。右手の3連符と8分音符を急ぎすぎないように。
後半部、ペダルをしっかり使って良い。両手とも和音が微妙に変化するので、それほど簡単ではない。最後の3小節はペダルを使わず軽く弾いた。
発表会で良く弾かれる曲とのこと。たまにはこういう曲も良い。
ショパン 前奏曲4番
9月下旬に小林愛実さんのコンサートがあり、帰省していた子供と一緒に聴きに行った。当初はかみさんを連れて行こうと思っていたが、演奏中いびきをかかれると困る。
プログラムは、バッハのパルティータ2番、ブラームス 4つの小品op.119、ショパン スケルツォ4曲。かみさんを連れて来なくてよかった。
演奏はすばらしく、小柄な人なのだが、時には立ち上がる様にして体重をかけて弾いていた。バッハのパルティータは比較的ゆっくりしたテンポで、上声部のくっきりした音が美しかった。ブラームスの晩期の小品は晦渋な曲なのだが、わかりやすかった。後半のスケルツォ4曲はもちろん素晴らしい演奏で、演奏者の技術力集中力には驚嘆したが、4曲通して聴くのは聴き手にも集中力が要求される。
Kピアノ教室の主催だったので、子供を連れた家族連れが結構来ていたが、きつかったろうなあ。先生は我慢して聴いたご褒美に、アンコールで知っている曲が聴けたのではないかと言っていた。
アンコールの中の1曲が前奏曲4番だったので、弾いてみることにした。もちろん知っている曲だが、今まで弾いてみることはほとんどなかったのである。ショパンはそれほど好きではないのかもしれない。
左手の和音が、跳躍がないので弾きやすく、中級の初めで挑戦できる曲である。ペダルはあまり使わず、左手はゆったりとつなげるように弾く。16小節から18小節目が山場で難しい。ここで失敗すると全てが台無しになってしまう。暗譜してしっかり弾けるようになりたいものである。