放送大学4(哲学思想2) | 初老精神科医なおざう

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教員をやめ、中年で再受験して、今や初老精神科医。仕事はぼちぼち。ピアノのおけいこ、読書、お酒、その他の日常を記して行きたいと思います。

 哲学思想に関して、放送大学ではそれほど多くの科目があるとは言えないが、この分野はしっかり勉強してみたいので、いろいろ視聴してみようと思っている。

 

②哲学・思想を今考える(魚住 孝至 放送大学教授)

 

 哲学・思想の導入科目と位置付けられていて、宇宙の誕生から現代までを視野に入れて、世界の思想を概説する科目である。45分15回で一人の先生が行うのであるから、まあ、いろいろと濃淡は出る。高校の社会の授業のようになる部分もあれば、ハイデガーや西田幾多郎、和辻哲郎、禅の思想についてはかなり詳細に扱われている。魚住孝至氏は実存思想、日本思想、武道の身体技法が専門分野とのことで、そうなるのも当然か。

 しかし、和辻哲郎ってそんなにすごいかなあ。禅には興味はあるが、身体で会得するのではなく、とことん言葉で考えていくのが哲学・思想だと思うが。修行しないとわからないという世界か。それは武道であっても、ピアノであっても同じだろう。

 講義全部を聞いたおかげで、プラトンのイデア論とキリスト教の神とのつながりが改めてわかったし、放送大学で以前担当していた先生のヘーゲルの本を読みたくなるなど、刺激は受けたが、講義はテキスト棒読みの部分もあったので、テキストは買わなくても良かったかなあ。

 

 放送大学に関しては、専任教授よりも客員教授の方が優れている傾向があるかも知れない。

 

 この他、「経験論から言語哲学へ」という科目を聴講している。内容は難しいが、解説はかなりわかりやすい。全部聞く予定である。