実は、最近、初めて原稿の依頼をいただきました。
詳細は書けませんが、発売時期が決まりましたらお知らせします。
その仕事の過程で、昨年11月にメトジェクトが発売されていることに気付きました。
いつも、「Clinical Cloud」さんの新発売情報をチェックしていますが、なぜか未掲載。
成分が、リウマトレックスと同じメトトレキサートだからでしょうか?
メトジェクトは、関節リウマチに使用されるメトトレキサートの注射製剤です。
自己注射も可能なので、避けて通ることはできません。
では、紹介ページを記載します。
メトトレキサートに皮下注製剤が登場:日経メディカル (nikkeibp.co.jp)
「メトジェクトは国内初となる週1回皮下投与のMTX製剤であり、医師の管理・指導のもと、自己注射が可能なプレフィルドシリンジ製剤である。海外とのRA治療に対する治療選択肢を整合し、既存の経口薬による誤投与などによる医療事故防止に寄与できる製剤として期待されている」
メトジェクト(メトトレキサート)の作用機序:リウマトレックスとの違い【関節リウマチ】 - 新薬情報オンライン (passmed.co.jp)
メトジェクトの効果について、「新薬情報オンライン」さんから資料をお借りします。
リウマトレックス群 | メトジェクト群 | |
投与12週時における ACR20%達成率* |
51.0% | 59.6% |
非劣性が証明 | ||
副作用(全体) | 34.0% | 25.0% |
胃腸障害 | 22.0% | 7.7% |
悪心 | 12.0% | 3.8% |
*米国リウマチ学会の関節リウマチの診断基準で、20%以上改善した割合
これを見ると、効果はリウマトレックスと同等です。
注目すべきは、胃腸障害や悪心などがリウマトレックスよりも少ないこと。
リウマトレックスで胃腸障害や悪心などが出た患者さんには、良い適応となるかもしれません。
次に使い方を見てみます。はたして、高齢の患者さんでも使えるのか、気になります。
※用法などはあとで述べます。
説明書の通り、メトジェクトは、今流行りのオートインジェクタータイプではありません。
古典的なシリンジタイプです。これを考えると、高齢の人には難しいかもしれないですね。
ただ、以下に示す補助器(メトラック)があります。
どうですかね? 高齢の患者さんでも使えそうですかね?
私は、ちょっと難しいかもなぁと思っています。
60代くらいまでの方なら、使えるかもしれないですね。
少し長くなりましたので、具体的な用法などは次に書くことにします。
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「服薬指導のエッセンス改訂第4版」が
2021年8月26日に発売されました。
自費出版のため、広告媒体がありません。
販売開始後1年以上経ちますが、まだ在庫があるようです😊
ちなみに6月現在で、あと400部ちょっとあるとのこと。
もし、よろしければ、周りの人にお勧め下さい。
今後もよろしくお願い致します。
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