5月19日に新医薬品の薬価収載がありましたね。
その前に、まずは現場で経験したことを忘れないうちに掲載しておきます。
ご存知のように、爪白癬に使われるネイリンには、服用期間が決まっており、12週間となっています。
私の薬局で受けた処方が、投与開始から計算してみると、計13週間となる例がありました。
担当した薬剤師が、投薬後に気付いて、「疑義照会すべきですか?」と私に聞いてきました。
「これは疑義照会やな」ということで疑義照会し、結果、処方日数が1週間減らされました。
実際の処方日数は、今回が最後の投与で、28日分→21日分への変更となりました。
これは、なかなか気付きにくい例だなと思います。
今回の患者さんは、まずはずっと私の薬局に来てくれていたということ。これは大きかったですね。
例えば、今回の処方箋を、別の薬局に持って行っていれば、気付けなかったかも知れません。
もちろん、お薬手帳を持参されていたので、薬剤師が投与期間を確認していれば、気付いたでしょう。
しかし、お薬手帳を持参されない患者さんもいる訳ですからね。
また、この患者さんは、ほぼネイリンしか処方されていなかったので、
うちのレセコンの薬歴で、投与開始日が、偶然にも一目で分かる状況だったことも大きかったです。
ネイリンのような服薬期間が決まっている薬剤については、開始日がすぐに分かるようにしておくべきですね。
さて、もし、この処方箋を私が担当していたら、気付いたか? 分かりません(苦笑)。
ただ、いつも薬剤の購入という点で、あと○週間だなと考えるので、その時には気付いたでしょうね。
「服薬指導のエッセンス」には、「独特な服用法の抗菌薬など」の表を掲載しています。
そこに、抗真菌薬として、ネイリンも追加させていただきます。
そして、今回新たに、投与期間に決まりのある薬剤を調べてみました。
予想通り、ほぼC型肝炎治療薬でした。あとは、ネイリンとチャンピックス(ニコチン依存症治療薬)くらい。
簡単な表を作りましたが、C型肝炎治療薬については、すでに表を掲載しているので、あまり意味がなかったです(苦笑)。でも、一応、ここに掲載しておきますね。
現状、ネイリンの処方は少ないように思いますが、今後は気を付けようと思います。
※「服薬指導のエッセンス改訂第3版」が発売中です。
自費出版のため、広告媒体がありません。
東京図書出版のHPで立ち読みもできますので、よろしくお願い致します。
https://www.tokyotosho.co.jp/info/syu/y10.html
購入された方でお勧めできると思っていただけた際には拡散をお願い致します(苦笑)。
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