最近ではヤングケアラー(18歳未満の介護者)という言葉も注目されるようになりましたが、「介護者」という大きなくくりで考えると、ヤングだけではなく、介護者を取り巻く在り方が今後の政治課題になるのではと感じています。
例えば2025年には約800万人いる団塊の世代が後期高齢者(75歳)となり、国民の4人に1人が後期高齢者という超高齢社会になるわけですが、当然それに伴い介護者も増加すると考えられます。

我々の世代も親が高齢化しており、いつ、その介護をすることになるかはわからないのです。

ある日介護者になった時に困らないように、様々な事例を検証し、介護について考えるきっかけが必要ではないかとも思うのです。

実際にあったケース
【ヤングケアラー】
父親は収入不安定、母親は重病、発達障害と保育園児の兄弟を抱えた高校生がアルバイトをし、送迎をしながら面倒を見る。自身は通学に困難をきたしている。

その他にも
妻の介護のため仕事を離職した男性【介護離職・老々介護】、遠隔地の親の介護にあたる方【遠方介護】、
要支援認定の親と自らの子供との面倒を見ないといけない方【ダブルケア】
など様々なケースが存在しています。

一言で介護といっても複合的な課題が内在していることも多くあるので、様々な機関が連携して対応していくことも必要だし、同じ悩みが共有できる仕組みを構築していくことも有効でしょう。

埼玉県や茨城県、北海道などはケアラーの支援条例制定を通じての環境改善を目指しています。

我が広島県でも、誰も取り残さない社会を目指し、これから誰もがなりうるケアラーの支援について提言をしていきたいと思います。