57か国の生徒たちが学ぶ、ユナイテッドワールドカレッジ(高校)を視察しました。
広島県もグローバル人材の育成を目指し、叡智学園の整備を進めていますが、やはり実際にそうした現場を見ると感じることがたくさんあります。
・日本の常識は世界の非常識⁈
教室は暗め(海外ではそれが普通らしい)だし、多様なバックボーンを抱えている生徒たちにどう対応しているのか。
・一方で日本の伝統や良いところは活かさないのか(もったいない精神など)
・多感な年頃の子供たち。トラブルはどうする?
(例えばLGBTのことも議題に挙がったりするそうですが、アフリカの子供にはそうした考え自体がなかったりする。さぁどうする。恋愛だってする。アメリカの子とアジアの子が喧嘩したら?どう仲裁する?)
学校によると、そうした諸々のことはファシリテーターのもと、生徒達自身で議論させ、合意形成を図っていくそうです。
敷かれたレールじゃなく、自分達でレールを敷き、方向性を定め、仲間と進んでいく。
それはまさに教育の目的である『自立』にむけ大切な糧となることだと思います。
そして、やはり大切なのは地域との交流です。
この学校では生徒達が地域の中学校などに英語を教えに行ったり、盆踊りなど行事に参加したりして地域とコミュニケーションをとっているそうです。特に英語の出前授業などは好評で、これは広島でも取り組めば良いなと感じました。
学校運営に予想以上にお金がかかったともお伺いしましたが、(ちなみにこの学校は多くのファウンダーの皆さんのお陰で成り立っている)
真摯に勉強に勤しむ生徒のためにも、当校の更なる発展をお祈りいたします。