最初の視察先として伺ったのは

ヘルシンキ市内から車で20分程度いったところの

ESPOO市(エスポ市)にある

FRIISILAN KOULU(KOULUは学校の意)

という小学校でした。



広島県議会議員(東区) 緒方 直之 ブログ


このエスポ市自体がこじんまりとした

街で、緑に囲まれた閑静な場所でした。


この小学校の

Hanna Mikkonen校長先生に

学校の概要や特色、教育制度などについて

ご説明いただきました。


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(ご自身も二人のお嬢様を持つママさん校長先生だそうです)



福祉国家(当然税金も高いですが・・消費税22%!しかもさらに

1%増やそうとしているらしいです。)

であり、授業料等も大学まで無料(教科書などは実費)

です。


教育の体系としては

プレスクールが6歳の時に1年間ほどあり、

そのあとは日本と同じように小学校中学校と進みます。


その後高校で

・いわゆる普通科の高校



・美容、木の加工など技術系の勉強をする高校


とに分かれるらしいのですが、

その割合は半々だそうです。


そしてユニバーシティとさらに専門性を高める

学校とに分かれています。


さて、

この小さいながらもアットホームな雰囲気の

小学校ですが、

特色として先生の8割が女性

ということや木工作業施設の充実、

一人ひとりに適したきめ細かい教育などが挙げられると思います。


特に、地域市民が学校と先生に信頼をおいている・・

ということもあり、PTA活動なども円滑に行われているそうです。


現役PTA会長としてはうらやましいなぁとも思ったのですが、

そうはいってもモンスターペアレントなども

最近はいるそうです。


だからこそしっかりと説明をし、粘り強く

話をしているとおっしゃっていました。


最近の課題としては

児童数の増加に伴って少人数教育が行いにくくなるのでは

ないかという懸念(25人に1人では少ない・・とおっしゃっていました。)

そして、これは日本ではなかなかないことかもしれませんが、

移民・難民の増加による感情的・宗教的な摩擦が

起こったりするそうです。


実際、

フィンランドでは授業の中に

ルーテル派の宗教のカリキュラム

があるのですが、

昔は賛美歌など歌っていたのが最近はなくなったりしているそうです。


私が、なるほどなぁと思ったのは

最近ではできる子を更に伸ばすプログラムを

考えているということです。


フィンランドでも全員の理解度を高めるため、

ついてこれない子どもたちにフォーカスした

教育を実践してきたそうです。


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しかし世界的に見たとき、

国として他国に負けないようしっかりとした人間を

育成することも必要だということで、もちろん

これまで同様に全員の理解度を高める努力はしつつ

一方でできる子をさらに伸ばす取り組みを始めたそうです。


確かに、勉強に限らず、体育でも何でも

もし子どもがより興味を示し、さらに取り組みたいと

思ったときにそれに応える用意がしてあることも

必要ではないかと思いました。


そして、子どもの健全育成を願う気持ちは

世界共通であり、子どもたちの笑顔には

こちらが元気をもらったような気がします。


最後に子どもたちに聞きました。


日本を知っていますか?


「はい」

「こにちは!こにちは!」(んがない)

「ドラゴンボール!」(日本のアニメは有名見たいです)


日本に行ってみたいですか?


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「はーーい!!」


単純に嬉しかったです。

彼らに、ぜひ広島に来てねと伝えました。


日本人の訪問は初めてだったらしく

歌を歌ってくれたりと本当に

暖かく迎えていただきました。



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子どもたちはもしかしたら

私たちとのひと時を忘れてしまうかもしれない。


でも私はあの澄んだ子どもたちの瞳を

忘れないし、明るく「はーーい」と

答えてくれた笑顔を忘れない。


そう思いました。


次回はフィンランドの福祉についてご報告したいと思います。


ちなみに・・・


ただいま


サンクトペテルブルグの

空港で2時間のディレイ(遅延)をくらってます・・


火山の影響みたいです。


とほほ・・