昨日は野田元総理による安倍元総理への追悼演説が行われた。

リアルタイムでは見れなかったのだがインターネットで夜に拝見した。感想を書きたいと思う。

 

 

 

 

7月の参院選挙応援演説中に暗殺された安倍元総理に対する追悼演説が25日、野田元総理によって国会で行われた。

 

平成24年11月の当時野田総理と安倍自民党総裁による党首討論は野田総理が解散を突如明言され安倍総裁が驚いたように何度も確認する場面については互いの持てる力をすべてかけた真剣勝負と表現し当時を懐かしんだ。

 

しかしひとたび兜を脱ぐと心優しい気遣いの人だったと紹介した。

 

平成24年12月の解散総選挙で敗れた野田総理と安倍新総理の皇居での親任式での二人きりでの様子を明かし野田総理に対し「安定感があり、ねじれ国会でも頑張った、あなたも返り咲く日が来る」と総選挙で敗れた敗軍の将に対し懸命に励ました事を紹介した。

 

思えば、安倍総理も1次政権時、持病の潰瘍性大腸炎が悪化し僅か1年で政権を去る事となったが、その時、病院から皇居に駆け付け福田新総理との引継ぎ、親任式に立ち会った、自分と同じような立場であったからこそ、当時敗軍の将である野田さんを励まし、ねぎらったのだと感想を述べた。

 

また、現在の上皇陛下、当時の天皇陛下の生前退位に関して首相官邸でひそかに安倍さんと野田さんが会い意見の違いはあれど政争の具にしてはならないという意見で一致し、その後国論を2分することなくスムーズに生前退位なされたことは最も評価していいくらいの出来事であり、階段を要請した安倍総理、それに応じた野田さん、そして与野党を取りまとめた当時の政権は歴史に名を遺す実績であることは間違いない。

 

また、野田総理が街頭演説で一度だけ安倍総理が患っていた潰瘍性大腸炎にたいして、「途中でおなかが痛くなってはダメだ」と病気を揶揄する発言をされたことを後悔していると言い、生前謝れなかった公開がある事を明かし、この追悼演説の場で頭を深く下げ謝られたことは個人的に最も印象に残った。

私も安倍さんと同じ潰瘍性大腸炎であり、病気を揶揄されるのはつらい。

しかし野田さんはしっかりと謝り頭を下げた。

これを以って私は野田さんの失言を水に流したいと思うし、安倍さんも天国で「いいですよ!」と笑って許されたに違いないと思った。

 

 

最後には議員全員に対し、真摯な言葉で、建設的な議論を尽くし、民主主義をより健全で強靱なものへと育てあげていこうではありませんかと呼びかけ、まさに今の混乱する国会に苦言を呈したようにも思う。

 

 

政治的立場は違えど、同じ内閣総理大臣として味わった重圧や孤独を交え追悼される姿には感動を覚えた。

 

旧民主党、現在の立憲民主党の大半の議員はあの国葬儀には参列しなかった。

岸田総理がもっと国会に説明し、国会の承認をすればよかった御は思うが、それにしてもいくら政治的立場が違うとはいえ国葬儀を欠席、ましてや反対するなんで言語道断、人じゃないと私は思ったが、

野田さんはほかの民主党議員や同じ元総理の鳩山 菅 元総理とは一線を画しちゃんと参列し追悼された。

 

野田さんに対しては、安倍さんの追悼前は民主党の中ではまともというくらいの認識であったが今回の国葬儀、追悼演説に対する姿勢を見て失礼ではあるが見直しました。

なぜこのような方が立憲民主党にいるのか不可解ではありますが、今は最高顧問という立場である。

 

是非今の揚げ足取り、感情に任せた口汚い言葉でののしるだけの野党ではなく、建設的な意見を出し合い国をよくするという気概を持った野党に内部から立て直してほしい。

 

野田元総理、ありがとうございました。安倍さん、安らかに・・・

 

 

野田元総理による追悼文全文はこちら