ついにロシアがウクライナに侵攻した。
力による現状変更である。
事前に国際社会、各国首脳がプーチン大統領に対し説得工作を試みたり、事を起こせば強硬な経済制裁を加えると警告したにも関わらず全くそれは効果がなくプーチンは侵略を断行した。
しかもウクライナに侵攻したロシア軍に対しヨーロッパ、アメリカは援軍も出さずただ非難声明やさらなる経済制裁を科すという言葉だけの対応に対し、ウクライナのゼレンスキー大統領はウクライナは孤立無援で戦っていると嘆いた。
普通で考えればロシアがウクライナに侵攻したら即座に援軍としてNATOやアメリカ軍が部隊を派遣するだろうがそれをしなかった。
ベラルーシ、カザフスタン、そしてウクライナは核不拡散条約に加入したことをきっかけに、協定書各国が1994年に欧州安全保障協力機構という会議でアメリカ、ロシア、イギリスがベラルーシ、カザフスタン、ウクライナに対し安全保障を提供するという内容のブタペスト覚書を履行した。
つまり、ウクライナはその時にアメリカロシアイギリスを信じ核を放棄したのである、
しかしその結果、その時、協定に署名したロシアに攻め込まれるという何とも言えない状況になったのである、
もしウクライナが核を放棄せず核保有国としていれば今回のように簡単にロシアが攻め込んでいったであろうか。
これに乗じ中国総領事は「強いものにケンカを売るな」というツイートをし、暗に台湾や日本をけん制した。
懸念されるのは北京パラリンピック後に中国は尖閣諸島、そして台湾に対し力による現状変更を行う懸念がもたれる。
もし日本周辺で有事が発生した場合、同盟国であるアメリカは日本を守ってくれるだろうか。今回の件で多少の疑念を持ったのは私だけではないはずだ。日米同盟を信じたいが…
日本は戦争を防ぐためにもアメリカ頼みの安全保障だけではなく、自分の国は自分で守るという意思を明確にし、防衛能力増強による抑止力、さらにその上の議論を進め、あらゆる事態に備えなければならない時期に来ているのではないか。
憲法９条さえあれば攻め込むこともないし、攻め込まれないというようなお花畑の精神を持っている人々に言いたい。
プーチンに憲法９条が通じますか？金正恩に通じますか？習近平に通じますかと…
かろうじて安倍総理が２０１６年に集団的自衛権の憲法解釈を変更した安全保障法制成立で少しはまともな国になったが、それでも心もとない日本の安全保障制度である。
戦争は絶対起こしてはならない。日本から仕掛けることは絶対いけない。
防衛力、軍事力を高めれば周辺国をあおり戦争につながる。という謎理論を言う人がいるが、逆だろう。
強い防衛力、軍事力があるから攻め込んではいけない、戦争をしてはいけないという抑止力が働くのである。それで戦争回避でき平和が維持できる、これがスタンダードな考え方だろう。
しかしそれでも現状の日本は攻め込んでも何もできない、市内国だと思われているんド絵はないか。
もし他国から仕掛けられ、攻め込まれてきたときには座して死を待つのではなく反撃して日本国民を守るという当たり前の安全保障をまじめに考える時期にある。