3/14ついに東京のJR山手線、品川~田町駅間に『高輪ゲートウェイ』という新駅が開業しますね。
そんな鉄道の“晴れの日”が近いからこそ、逆に今日は鉄道の“廃”をご紹介しようと思います。
毎回無理やりですが、それではどうぞ!笑
勝手にやりたいだけです。
長い話なのでコメントなんか必要ありません。
誰かが読んで、こんな話に興味を抱いてくれたら、ちょっとだけ嬉しいだけですから。
さて本番。
本州の一番西にある下関、その隣に位置する山陽小野田市の小野田インター近くに“それ”は存在する。
『謎の高架橋』
もちろん勝手につけた名前だ。
最初見た時は、いや、何度か見てもただの線路の高架にしか見ていなかった。
普通に列車が走ってるし。
ただ最近になって、妙なことに気がついた。
それは『高架の上を走る列車を見たことがない』ということ。
ん?
さっき「普通に列車が走ってる」と書いてたじゃないか??
いやね、これが違うんだ。
高架の“下”を走る列車はいるけど、高架の“上”を走る列車がいない。
何を言っているのか分からない?
写真で見て頂いた方が早い。
これ。
一番上に何があるのだろうか。
そして今回、大変驚いたことがあった。
実は近寄ってみて初めて分かったのだが、
なんとダブル高架だったのである。
すげぇ!!こんな田舎に!!(失礼)
都市高速のジャンクション並みに立体交差。
1Fが農道、2FがJR山陽本線、3Fが謎の部分、、、
という謎すぎるトリコロール。
とりあえず農道を歩いて反対側に行こう。
うわぁ、なんか神殿みたい..
反対側に出た。
3F部分を補強する橋脚が見える。
やっぱり3F部分は、何らかのためにある高架のようだ。
全くもって謎。
はるか高い所に施工板を見つけた(↑写真でウォーリーを探せ!のミッションあり)
拡大すると、
「第一二ノ瀬橋りょう」
「日本国有鉄道下関工事局」
「昭和43年しゅん功」
と読めた。
上を見たいが上がれそうな場所を見つけられず。
来た道を戻って、別のアクセスを考える。
よく見ると、高架の上は草木が生えているような..
でも、高架の上はずっとどこかへ繋がっているようだし..
場所を変えます。
横から見ると洞門のようにも見えるけど、周りに高い山なんてないし、雪もめったに降らないので違う。
貨物列車が高架の下を走って行く。
上は一体、どうなってるんだ!
こういう時にはお得意の、
道路だったのか??
航空写真をもとに、たどり着けそうな道を探してみるが、さっぱり分からない笑
それでも付近を徘徊していると、
竹を伐採してあるひらけた場所を歩く。
ふと、下の畑からこちらを見ているおばあさんがいることに気付く。
かなりの不審者だ。
もちろん、わたしの方です笑
引っ張られる髪もないが、後ろ髪を引かれつつ去ることとなった。
帰り際に、山陽本線沿いを走ってみた。
答えを簡単に。
この立体交差は、石灰岩を輸送するために造られた貨物線だ。
当時はトラック輸送がままならず鉄道を使っていた(今はトラック輸送)。
鉱山から工場や港へ輸送するために鉄道を使うには美祢線~山陽本線~宇部線を使う必要があった。
ただ、山陽本線は幹線で往来が多く、邪魔をせず美祢線~宇部線へ直結するために立体交差を造った。
↓
その遺構だったわけだ。
さらに詳しく、スッキリしたい方はこちら。
ちなみに、わたしの古いカーナビ(2009年製)は線路がまだクロスしていたんだが笑
さあ!もっと気になる方は、山陽本線の厚狭~宇部駅間、線路を航空写真でたどってみよう!
廃線路の跡がずっと続いてる。
ちょっとだけ、廃線路の旅ができるよ。
それではいつか、また次回に!