親父が70歳で亡くなって14年経つ。
ここまで来ると、
だいぶ昔だなと感じる。
大腸癌、完治したかと思えば、
食道癌、それが転移し脳腫瘍。
入退院を繰り返し、
癌と5年間戦った。
途中で身体も不自由になり、
お袋が介護をしていた。
自分も実家に戻っていたある朝の事。
お袋が朝食の介助で、
スプーンを親父の口に運ぶ。
しかし、それが雑だったのか食べたくなかったのか、言葉が喋れなくなっていた親父は、
怒ってお袋の手を
思いっきり
噛む。
お袋は
「痛い!」と叫ぶ。
手には歯型が付いて血が滲んでいた。
とてもショックだった。
今でもその光景が目に焼き付いている。
親父も
意思を伝えられないストレス
もあったろうし、
お袋も介護に疲れていたのだろう。
その13年後、そのお袋も。
大好きな親父だった。
いつも冗談を言って
笑わせてくれたり、
よく家族旅行に連れて行ってくれた。
家族を大切にし、
周りから慕われていた。
怒ると学校の先生より怖かったけど‥(^_^;)
それでいて、数学ができて、英語が話せて、趣味で絵を描いたり、DIYしたり、ゴルフと多彩。
親父は
偉大過ぎて中々超えられない。
親父にお花と言うのもどうかと思ったけど、無いのも寂しいので仏壇に。
大好きだった枝豆と、ビールも
いつもと変えて、ギネスにしてみた。
お酒が好きで、実家に帰ると
一緒によく飲んだなあ。
まあ、一杯やってよ。
お袋もお爺ちゃんも、ご先祖様も
いるし。
2003年3月にドロンズを解散し、入院していた親父にその事を話した時、ちょっと
寂しそうな顔をした
のが今でも忘れられない。
その翌年2004年9月に他界。
親父、もっとそれ以上に
幸せになるから、楽しみにしていて。
6月両親の誕生日、7月お袋の命日&一周忌、
8月はお盆、そして9月は親父の命日。
最近、
毎月親と向き合っているな(^_^)
それが、なんだか落ち着く。