ブログを書きながら爆睡してしまった。

夜中の2時頃、昨日ドンキーで、スクーター用に2000円で購入したぶっといワイヤーロックと、その鍵、スクーターのカバー、スクーターの鍵、宅配BOXに荷物来てるので、そのカードキー、ごみ袋を持って家を出た。
マンションの下までなので、家の鍵も閉めなかった。

まず、ごみ捨て場にごみ袋を運び、駐輪場に行って、スクーターにワイヤーロックをかけて、カバーをかけた。
ん~、スクーター対策は、まずはこれでいいかな。

後は、宅配BOXの荷物を受け取って、さて帰ろう…。
いや…帰れない…。
何と!
家の鍵
忘れた!
色々な物を持っていったので、つい、忘れてしまった。
マンションは、オートロック。
一気に血の気が引く。

絶望感
どうしよう…。

裏口に行っても、厳重に上まで鉄格子があるから越えられないし、無理矢理入る事はできない。
管理人も住んでない様だ。
誰か来るの待つしかない。

しかし、夜中の2時を回ったこの時間と言うのは、全く人の往来がない。
母親と暮らす為に借りた家だから、ワンルームではないので、ファミリーが多く、若い家族がメインで住んでいるから、こんな夜中に出入りが無いのも当然。
ひたすら待った。

本当に全然誰も来ない。
ちょっと下までだったから、携帯も財布もないし、時計も無いから、何時だか分からない。
コンクリートジャングルに、急に文明の力を取り上げられ、
身体一つ。

スマホがあれば、管理に電話もかけられる。
財布があれば、近所のコンビニでジュース買うとか、気をまぎらわしたりもできる。

しょうがないので、歩いたり、しゃがんだり、壁に寄りかかったり。
うとうとしたりしたけど、完全に寝る訳にもいかない。

防犯カメラには、
かなり怪しく
写っていただろう。

段々外が白み始めてきた。
何時なんだろうか…。
交通量も多くなってきた。

そうだ!掃除のおばちゃんなら、一番早く来るだろう!
と、期待を持って、掲示板見ると、
「えーと掃除の日は、月木土…。」
「金曜日は来ないんかい!」
独り言を言ってしまった。

しょうがない。
住人を待つしかないか…と、
諦めかけていたそこに、
新聞配達の救世主現わる!

すがる様に言葉を投げた。
「すいません!鍵持たないで出ちゃって。」
そして、オートロックの扉の所に管理の連絡先が書いてあるので、そこに電話して貰えないかと、
藁をもつかむ気持ち
で、投げ掛けた。

どうやら日本の方じゃないようで、片言の日本語で、
「イマ、ケイタイモッテナイ。イマ、ハイタツチュウ。」と、笑顔でいい、去っていった。
再び
希望の芽は摘み取られた

もはや住人が降りてくるのを待つしかないか…。
そう思った時、
エレベーターが動いた!
1階から3階へ、また、1階に降りてくる。
チャンスは、ここしかない!

再び宅配便Boxから取り出した箱を持つ。
ポストがある死角で、固唾をのんで待機。
自然に入った方がいいのか、怪しいので、できればちゃんと事情を話した方がいい。
緊張が走る。

エレベーターのドアが空く音が聞こえ、カツカツカツと急ぎ目な足音。

そして、オートロックの
ドアが開いた!
チャンス‼

死角からスタートを切った。
ちゃんと事情を説明しよう!と、思った。
降りて来たのは、年配の女性の方だったが、険しい顔で僕の方に目もくれず、早歩きで進撃していってしまい、
話しかけるタイミングもない。

住人なのに何か、その隙にと言うのも泥棒みたいで凄く嫌だったが、このチャンスを逃したら、また、どれだけ待つのか分からない。
自然とオートロックを越えた。

やっと扉の内側に入る事ができた(T_T)
嬉しくてたまらなかった。

自宅に入り、時計を見てみると
朝6時を回っていた。
つまり
約4時間
エントランスに居た事になる。

長かった…。
もう、懲り懲り。
絶対に鍵を忘れたらいけないと、心に固く誓った。
46歳、初まぬけ騒動


でも、こんな状況の中、プラスに考えれば、スマホも何も無い中、人生や
色々な事を考える時間
になったのは良かった。
神様が、46歳迎えたんだから、ちょっと考えろって用意したのかも知れない。

そして、身体が不自由になり、施設で寝たきりで何もできなくなってしまった
お袋の気持ちも少しだけ
分かった様な気がした。

ただ、そこに居続けなきゃいけないのは、とても退屈だし、不安になったり、色々考えちゃうよね。

今日は、お袋に会いに行ける。
居る間は、お互いが幸せな時間にしよう。

しかしながら、防犯カメラにも怪しく写ってるだろうし、気持ちが悪いので、後でちゃんとマンションの管理事務所に
事情を話しておこうかな。