どこぞの国の首相選びよりも、よほど民主的な大統領選で圧勝した、よその国の新大統領に対して、日本のマスメディアはこぞって独裁者の息子～独裁者の息子～と連呼していました。バイデンのことはバカ息子の父親とは書かなかったくせに。仮にオヤジが独裁者だったとして、それが本人の政治手腕になんの関係があるんでしょうか。自分の倅すら真っ当に育てられなかったオヤジに国を預けるより危険だとでも言うんでしょうか。いずれにしても、よそ様の元首を悪しざまに言うのはいかがなものか、知性品性が問われる問題だと思います。
ついでですから、マルコス親子の名誉のために言っておきますが、オヤジは独裁者でもなんでもありません。子息には申し訳ありませんが、今回国民的英雄のバッキャオを差し置いて圧勝できたのは、彼の父母への支持が大きく作用したことは事実で、そこだけでも独裁者ではなかったことがわかりそうなもの。日本で言えば東京大学に匹敵する国立フィリピン大学で、４年間平均９８点という、とんでもないスコアをたたき出した空前絶後のパパと、そのダンナよりも頭がいいんじゃないかと思われるようなママとの間にできた子供ですから、そりゃ国民の期待はハンパじゃないでしょう。フィリピン国内で、歴代大統領で誰が一番良かったかと質してみれば、大多数からマルコスという答えが返ってきます。殊に日本は散々マルコス夫妻の恩恵に浴しているわけで、その証拠にトヨタ丸紅etc. 当時フィリピンで上手に立ち回った社員たちは、いずれもその企業の大幹部にまで出世しています。つまりはたっぷり儲けさせてくれたからこそなのに、それを独裁者などとはよく言えたもので、恩知らずもいいところ。今回日本国民、とりわけ若い連中にはマルコスが独裁者だと刷り込まれたことでしょう。いったい何の目的でそんな報道をするのか、その意図がまったくわかりません。りそなが中曽根とグルになってくすねた、イメルダさんの１兆円の正当性でも主張するつもりなんでしょうか。そんなもの早いこと本人に返せっての。
まあ、一事が万事この調子でしょうから、ウクライナ報道も推して知るべし。今にもロシアが負けそうな報道ばかりしているのに、何のことはない、マリウポリ陥落。余程ばつが悪いとみえて、「事実上」陥落だと。なんだそりゃ。司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を思い出させます。司馬さんは大の項羽贔屓だったとみえて、劉邦は劣勢で逃げ回ってばかりだったのに、次のページをめくったら天下を取っていたという、そんな印象でした。
しかしさすがに欧州圏では（なぜか）政府は嫌がっていても、徐々にロシアウクライナを公平に報道するようになりつつあるそうで、ゼレンスキーが海外のあちこちに豪邸を所有していることなども明かしています。今どき為にする報道を疑いもせず鵜呑みにしているのは、もう日本人だけかもしれません。だからといって我々日本人がお人好しなのかといえばむしろ逆ですから、ただのバカとしか言いようがありません。
一介のお笑いタレントでも大統領になりさえすれば豪邸をいくつも持てるのかといえば、そんなことはありませんから、どこからかカネを貰っているはずで、元首に騙されているウクライナ国民が哀れでしかたがありません。最近所謂ディープステートが、日本のＧＤＰに匹敵するほどの資金を水素発電の研究開発とかいう名目で、あるＡＳＥＡＮ加盟国に提供したという話が流れています。しかしそんな目的でそんな大きな資金など必要ありませんし、なぜその国が選ばれたのかも不自然で、そもそも資金の出処も不明。だから元財務省キャリアでさえ首を傾げています。しかしちょうどその額のカネが日本にあったこと、資金が導入された国には通貨枠が余っていたことを、僕は以前から聞いていました。ですから、これはあくまでも推測に過ぎませんが、資金の出処はおそらく日本で、しかし国債の発行もままならない日本には既に通貨の枠がありませんから、そのために彼の国に移したということではないかと思います。もちろん資金使途などデタラメに決まってます。にっくきロシアをやっつけるため、大半は武器代金として米国に行き、残りは関係各国の為政者に口止め料や分け前として渡るのでしょう。我々日本人が孫子の代まで安心して暮らすための資金でしたが、政府のちょうちん報道を鵜呑みにしているボンクラ連中の希望どおり、ウクライナ救済に役立ってよかったじゃないですか。テメーらの都合で副大統領時代のバイデンにカネをやって、散々甘やかした安倍麻生のおかげで、ウクライナ支援ができるんですから本望でしょ？
他所の元首の親のことは独裁者と書き、反社会の息子や甥を１位指名の上、コーチにまでしている球団のことは書かない。しかもご丁寧に今現在監督をしているのは反社会に１億払ったという、曰く付きの人物。なぜかそれは報道されましたけど。親がどんな人物であろうが、好き好んで生まれたわけではなし、親のことをいちいち書くには及びませんが、書く書かないの基準はいったいどこに置いているのか、そこをハッキリさせてもらわない限り、すべての信憑性を疑う他ありません。押尾学が逮捕された時、元首相の息子と五輪メダリストが一緒にキマッてたことは書かず、引退した野球選手ならば書く。ということは、相手の強弱が基準なのか。それなら政府や、その宗主国気取りの米国の言いなりということで得心がいきます。マスメディアの皆様、そういう理解でよろしうございますか？
そんなことですから我が家には１０年前からテレビがありませんし、それ以前から新聞もとっていません。そんなものを見たところで、さっぱり何もわかりませんから。