鉄仮面の告白 | 音楽のこと?話しだすと止まんないからなぁ~

音楽のこと?話しだすと止まんないからなぁ~

バッハジミヘンデイトンファンク!
嗜好も思考も偏ってますし、おぼろげな知識と主観で語ってます。違ってたらゴメンナサイ。

の中のすべてとまでは申しません。でもたいていの物事にはなにかコツのようなものがあるような気がします。学生のころ僕とH君とは、まったく根拠などないままに世の中をナメきっていました。でも小遣いは慢性的に不足していますから、じゃあなにかバイトをしようということになりました。もちろんギャラは高くなけりゃイヤですし、そうかといって重労働なんぞ滅相もありません。今はどうか知りませんけど、当時はお金をたくさんくれる仕事は拘束時間も長くキツイ仕事ばかりでしたが、流石僕よりはしこいH君、ウマイ仕事を見つけてきました。

ひとことで言えばチラシ配りなんですが、当時は牧歌的でゆる~い会社がけっこう多く、その会社も時間には関係なく、ノルマの枚数を配り終えたら帰っていいという仕組みでした。ただ、僕らの前に働いてた連中はチラシを捨ちゃってたのがバレてクビになったということでしたから、雇い主も今度は騙されまいとチェックを厳しくする構えです。ならばこっちはその上を行かなくては、ごくフツーのバイトとなんら変わらなくなって、ウマミがまったくなくなってしまいます。

当時の秋葉原は高層ビルもなく、駅周辺は電気のパーツ屋がビッシリ軒を連ねていて、土日ともなればかなりの人通りがありました。まず手始めに僕とH君は、人はどうやったらチラシを受け取ってしまうか、という研究から着手しました。結果、手ぶらの人ならどうしても少しは手を振って歩いているので、そういう人とは目を合わさず、振っている手が一番前に出た瞬間を狙いすましてお願いしますとその位置にチラシを差し出すと、思わず受け取ってしまうということがわかりました。それでも中には反射神経の鋭い人がいて、瞬間的に手をグーに握ってしまうつわものもいましたが、この方法でまず9割近くの人に受け取らすことができました。チラシは面白いように減っていきます。ところが思わず受け取っちゃった人たちは、全員悔しそうな顔をするんですよ。で、一度は受け取っちゃったくせに手を離して捨てちゃいやがります。まったく往生際の悪いヤツらです。だから秋葉原駅前はチラシが散乱して舞っていましたが、間違いなく一度は相手に渡っているんですから、この状況は僕らにはいっさい関係ありません。僕らが捨てたものではありませんから。なのに雇い主にどこかからクレームが入ったようで、社員さんがすっ飛んできて僕らに片付けるように言いました。これは僕らのせいではないし、こっちは配るだけで精一杯なのだと当然拒否しましたが、また社員さんもいい人で、僕らの主張の正当性を認めてくれた上で、尚且つなんとか頼むと懇願するもんですから、しょうがない僕らもオニじゃありませんから、片付けながらチラシ配りをするようにしていました。

片付け作業とセットじゃ手間暇かかってしょうがないと判断した僕らは、いよいよ奥の手を使うことにしました。ここには場所が場所なだけに、オタクっぽい中高生がかなりやってきます。その中には移動手段が自転車という子たちも多く含まれていますから、彼らに明日学校で配るようにと言付け、かごやバッグの中にバサッ、いやドカッとチラシをサービスしました。このチラシにはクーポンが付いていて、たくさん集めると野球の道具がもらえるという素晴らしいものなのだよ、あ、ありがとうございます。・・・だいたいこんな感じ。しかしどういうわけか、みんな一目散に遠くへ去っていきます。これ以上こいつらにかかわると、なにを渡されるかわからないとでも思うんでしょうか、まあ僕らにしてもなるべく遠くへ行ってもらったほうが都合はいいですから、ありがたいことはありがたかったんですけど。ところがなんにでも欠点はあるもんで、この方法ではゴミはまったく出ませんが、5人も捕まえればチラシが全部なくなってしまいます。10時ごろから始めて11時には終わっちゃってるんじゃぁ・・・チョットね。雇い主はだいたい夕方くらいに終わる分量のつもりで渡してますから。だからちょうどいいのが通りかかっても断腸の思いで見過ごしながら、それでも堪えきれずに2時半ごろには雇い主のところへ終わりましたと報告に行き、一丁上がってました。むろん僕らは怪しまれましたが、さらなる厳しいチェックにも当然パスし、期待されチラシの量も増やされてしまいました。でも5倍になろうが10倍になろうが関係ないやね、なんて言ってました。

その後さらに効率のいいバイトを見つけた僕とH君は、雇い主に慰留されましたが、惜しまれつつその場をあとにしました。さすがに何処の誰とも知れない自転車君たちの健闘を祈らずにはいられませんでしたが、ほとぼりが冷めたころには、ほぼひとチーム分の野球道具も揃いました。

そんなわけで、僕はチラシ配りの大変さを誰よりも身に染みて理解していますから、街頭でお願いしますと言われりゃ必ず受け取ろうと心に誓っています。ところがですよ、僕はよほど受け取らなそうな人間に見えるんでしょうか、ま~ず差し出されたことがありません。残念なことですよ。たまによこすヤツといえば、インド料理屋のインド人とかそんなの。不思議ですね~・・・もしかしてバチでも当たってるんでしょうか。


Who / Summertime Blues

王様バージョンだとアルバイターの歌みたいだけど。そうなの?


マイ・ジェネレイション‾ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・フー/ザ・フー

よく知りませんけど、どうせSummertime~は入ってるんじゃないかと。

Gibson / (ギブソン) SG Classic Faded Worn Cherry w/...

ピート・タウンジェントといえばだいたいコレ。