こんな方法があるんだー！
入院中は，いろんな患者さんを目にしました。
放射線治療中のやせ細った患者さん。
再発乳がんで，両方の乳房を手術で失った患者さん。
また，乳がん後，抗がん剤治療もしたのに約二年後，転移し，
腹水がたまって苦しそうにしている私とあまり年も変わらない感じの患者さん。
放射線や抗がん剤の治療のため定期的に入院を繰り返している患者さん。
医師の勧めるとおりの治療をしても、結局再発するのかと漠然と感じました。
この経験もこの後の私の選択に大きな影響を与えたと思います。
退院して，抗がん剤治療が始まるまでの間，少し落ち着いて
川竹代表の『幸せはガンがくれた』を読み始めました。
すると，自分でガンを治した人が次々と登場します。それも，体を痛めるような方法ではなく，体に優しい方法で。
食い入るように読みました。
「こんな方法があるんだ。これだー！！」と思いました。
この本が，これまでの私のガンのイメージを変えてくれました。
そして，「この本を書いた，この人に是非会ってみたい！」と、その思いのまま，熊本講演会に駆け付けたのでした。
衝動にまかせて行動するなんていうのも、これまでの私にはありえないことでした。
ガン患研の川竹代表，鎌田副代表，〈治ったさん〉方の講演を聞きながら，涙が止まりませんでした。
「なんで私は，ガンなんかになったんだろう」と。
ですが，ここから私の進むべき道が開けていくことになるのです。
（つづく）
◎ ◎ ◎
……『幸せはガンがくれた』という本、池田郁子さんの体験記でも
でてきましたね。ちょっとご紹介しますね。
『幸せはガンがくれた』川竹文夫著
もうずいぶん前、今はガンの患者学研究所代表の川竹さんが
NHKのディレクターだったときに制作した
NHK特集番組『人間はなぜ治るのか』（…大評判だったので
ひょっとしてご覧になった方もいらしゃるかも？）
その番組をもとに、書かれた本だそう。
なんでガンになって幸せ？ と不思議なタイトル…。
そのわけは、読んでみたらわかります。
本屋さんでもときどき見かける、ロングセラー本。
↓アマゾンでも手に入ります。