気がつけばガンになる前よりずっと元気
しかし、痛みは一進一退なかなかよくなりません。
「こんな事をやっていて本当に大丈夫なのだろうか?」
たまらなく不安に襲われることも何度もありました。
そんな時はガンの患者学研究所のテキスト『いのちの太陽たち』を
何度も何度も繰り返し読み、
今までよりもさらに徹底して自助療法にとりくみました。
一番辛かった時よりは痛みも少なくなっている。
最初は歩けなかったのだから、歩けるだけでもすごい事だ。
いつもそう思って励みにしていました。
そうして少しずつ少しずつ良くなったり、悪くなったりしながら、
気がつくとガンになる前よりもずっと
身体の調子が良くなっていることに気が付いたのです。
しかしこの事はやっとスタートラインにたどりついただけのことだと
気付いたのは、もっと後になってからでした。
治癒への階段を一気に昇らせてくれたのは
自分の「心の歪み」に気付いた事でした。
それが何十年も毎日毎日私の身体を蝕んでいたのです。
病気になってしまった事は決して幸運なことではなかったかもしれません。
けれども病気にならなければ決してたどりつけなかったところに
病気になったからこそたどりつけた‼
ガンを治された方が「ガンになって本当に良かった‼」と
おっしゃるのはこういう事だったのだと、
その時私は身をもって感じたのです。
今、本当に大変な皆さん、どうかあきらめないで下さい。
辛い思いを沢山して、ここにたどりついた自分自身に手を差し伸べ
立ちあがって下さい。