本日もブログにお越し頂きありがとうございます。

 

 

 

回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。

 

 

 

 

昨日の日曜日ですがTAP研究会主催の山本秀一朗先生による『麻痺とどう戦うか』ということについて学んできましたので、少し報告をさせて頂きます。

 


 

 

山本秀一朗先生は関西で脳外臨床研究会という団体を立ち上げ、会長としてほぼ週末は西日本を中心に講演をされています。

 

 

 

 

 

私が脳外臨床研究会を知ったのはSNSか何かだったと思いますが、脳卒中に対する画像の見方、あるいは各機能解剖別でのセミナーなどを行っており、脳卒中を中心に行っている団体はなかったので興味を持っていました。

 

 

 

本当に各セミナーがとても魅力的ですぐ飛びついたのを覚えております。

 

 

 

 

脳外臨床研究会HP

http://www3.hp-ez.com/hp/nougerinsyou/page1

 

 

 

そんな山本先生が東京に来られるということでTAP研究会の若大将こと柳田さんにお願いし、前日からの懇親会にも参加。

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懇親会での内容をあまり触れられませんが、直感で『この人イイわ〜』って思わせるザ・かっちょいい男でしたね!!

 

 

図々しく申し訳ありません(笑)

 

 

 

 

 

 

さて、セミナーの内容について冒頭からセラピストの理想像について

 

 

 

 

山本先生は

『脳卒中リハビリで悩む患者様ゼロ』 患者様を幸せにし、自分たちも幸せになる。 そして、セラピストを憧れの職業に!!

 

 

 

を掲げ、直向き臨床を行い、脳外臨床研究会を立ち上げ、今に至っているそうです。

 

 

 

 

年間脳卒中発症者は130万人、その中でリハビリ難民というのが30万人いるそうです。もちろん障害受容、障害も持った中でどう地域で共存していくかということが大切になりかけている昨今、でも脳卒中を専門としたリハを提供する場があっても良いと思います。

 

 

 

 

 

で、今回のテーマである『麻痺とどう戦うか?』

 

 

の前に、

 

 

 

 

運動麻痺って何なのよ?という所から入って行きました。

 

 

 

 

まずは相手を知れってことですよね!!

 

 

 

 

 

皆さんは『麻痺とは?』と聞かれたらすぐ答えられますか?

 

 

 

・意識的に動かせない

・思うように行えない

・本来あるものが失われる

・機能が停滞、停止など

 

 

 

やっぱり言葉の明確さとか定義とか本当大切と強く感じました。

 

 

 

 

では麻痺とはというと『運動』だけではく、交通の麻痺、感覚の麻痺、精神の麻痺など一般用語として用いられることもあります。

 

 

 

 

麻痺とは・・・一般的には、四肢などが完全に機能を喪失していることや、感覚が鈍って、もしくは完全に失われた状態を指す。

 

  

ちなみ麻痺=Paralysisという術語はギリシャ語から由来しParaは”beseid off, amiss" そしてlysisは”loosening"や”breaking up”を意味します

 

 

また、paralysisやplegiaは重度な場合た完全な機能損失の場合に用い、paresisは部分的な損失の場合に用いるとのことです。

 

 

 

つまり完全麻痺=Paralysis

   不完全麻痺=Paresis

 

 

と区別されています。

 

 

 

 

 

ではでは、運動(Motor)とはなんぞや?という所にも触れてみたいと思います。

 

 

 

Motor=活動を起こすためのその根源となる力や源といったニュアンスで用いられることが多いですね。

 

 

 

 

運動とは・・・随意運動のことを意味しています!!

 

 

 

 

随意運動はどこから生じるのか?

大脳皮質運動野Area4の神経細胞から発した電気信号が樹状突起を通って脊髄前角細胞でその信号を受け、神経筋接合部まで達した後、その信号は力に変換され筋収縮が起きます。

 

 

 

 

 

この経路のどこかの損傷によって起こるものを”Motor Paralysis(運動麻痺)”と呼びます。

 

 

 

 

 

では、一次運動野の前の補足運動野、あるいは運動前野などの障害で起きる兆候は運動麻痺とは違うのか?

 

 

 

 

 

 

それは違います。

 

 

 

先ほど述べたように運動麻痺とは随意運動の障害。

つまり随意運動はArea4から放線冠、内包後脚、大脳脚、錐体交差、脊髄前角細胞、神経筋接合部までの障害=運動麻痺となるからです。

 

 

 

 

 

 

しかし、補足運動野や前運動野は随意運動を行う前の準備(姿勢コントロール)、あるいはプログラム的な役割を担うため、麻痺はでませんが協調性の問題など起きると思いますが、麻痺とは区別しなければなりません。

 

 

 

 

 

ここでは麻痺の種類については割愛させて頂きますが、Area4から放線冠、内包後脚、大脳脚、錐体交差、脊髄前角細胞までに至る線維で損傷を受けると上位運動ニューロン障害、脊髄前角細胞、神経筋接合部までで損傷を受けると下位運動ニューロン障害とされます。


筋線維自体の障害を麻痺に含むか、含まないかは文献によって異なるそうです。

 

 

 

 

 

ではでは、Area4の障害で起きる運動麻痺と、内包後脚の障害で起きる運動麻痺は異なるか?一緒か?

 

 

 

 

この当たりは山本先生から改めて考えさせられました!!

 

 

 

 

 

Area4(大脳白質)って本来何を行っているのか?

 

 

 

 

 ここで力尽きました(^_^;)



一次運動野の機能については次回に書きたいと思います。

 

  

久ぶりに長い文章を書きました。




本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)

 

 

 

 

 

 【追記】

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