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回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。 

 

 

さて、今回も脳卒中片麻痺の座位についてです。

 

 

前回も座位での介入における注意点などお伝えし、股関節が外旋してしまうようなケースではタオルを巻いてできる限り中間位をとりましょうというお話でした。

 

 

 

ではでは、

 

 

なぜ股関節が外旋してしまうのか?

 

 

 

それによる不利益を具体的にお伝えしていきたいと思います。

 

 

 

 

股関節が外旋してしまう理由は

 

 

 

①大殿筋の低緊張、萎縮により、左右で殿筋の厚みが違う為、それだけで骨盤は麻痺側へ傾斜


②大殿筋、腸骨筋などの低下により麻痺則寛骨がOutフレアとなり、外旋位になりやすい

 

 

 

③座位での中殿筋は内旋筋として働き(股関節90度になると股関節の回転中心軸からのベクトルが変わる)、その中殿筋の筋力が落ちてしまっているから

 

 

 

④ ①、②、③に加えて非麻痺下肢が過活動で下肢で押してしまい、骨盤自体は麻痺側へ変移してしまう

 

 

 

⑤ 腸腰筋や大内転筋などDFLの活動が低下している為

 

 

 

 

⑥ ハムストリングス・骨盤底筋群が短縮し、坐骨を内側へ引き込み、麻痺則寛骨がOutフレアとなり、外旋位となる

 

 

 

⑦ 上記の股関節の不安定性、感覚障害などあり外旋位で筋膜張筋、腸脛靭帯など靭帯での支持構造に依存しているから

 

 

 

などなどです。

 

 

 

このような問題は混在している為、なかなかこれですとは言い切れませんが、①~⑦の視点で見られると良いと思います。



もっと色んな仮説はありそうですが、未熟な私はここまでです(>_<) 

 

 

さて、ではなぜ外旋していてはダメなのか?

 

 

いや、外旋していても良いのです!!

 

 

でも、これだけは外せません!!

 

 

 

足部の向きに対し、膝ー股関節Lineが長軸上にあることです。

 

 

こんなイメージです!!(これ私です・・・・笑)

 

 

 

 

 

なぜかって?

 

 

足底からの情報に対し、股関節・骨盤帯をコントロールさせ、座位から起立、あるいはリーチなど次の動作あるいは活動に結びつけていきたいからです。

 

 

 

それには足底からの情報、それに予期的で姿勢筋緊張(内外側の筋が協調的に)、それに伴った体幹の抗重力や従重力活動が得られるますので、この土台なしには座位での介入において効果が半減してしまう可能性があります!!

  

 

 以上、こんな視点で介入したら、何かに気づけることがあるのではと思います。

 

 

本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)

 

 

 
【追記】

片麻痺の座位について仮説検証できるようになりませんか?


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 『片麻痺の座位姿勢の仮説検証能力を磨く』

http://bridge.dreamlog.jp/archives/1059475877.html

 

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