「この人は本当に幸せな夫婦関係を築いているのだな」
と感じる人がいたら、
その人はまず間違いなく信頼できる人です。
たとえ生活が特別に豊かでなくても、
経済的に突出していなくても、
人として確かであり、
安心して付き合える相手だと言えるでしょう。
初対面では、その人の本当の人柄は
なかなかわかりません。
しかし、その人が伴侶とどのような
関係を築いているかを見ると、
その人が信頼できる人物かどうかは、
おおよそ見えてきます。
長く良い人間関係を築ける人は、
最も難しい人間関係である夫婦関係を大切にしてきた人です。
友人や職場の人には見せない姿が誰にでもあります。
しかし夫婦は、お互いの長所も短所も、
弱さも欠点もすべて知っています。
その相手と信頼関係を築けているということは、
人としての土台がしっかりしている証なのです。
夫婦関係ほど不確実性が高く
「人生最大の挑戦」と言える人間関係はありません。
なぜなら、人は自分にない価値観を
持つ相手に惹かれ、結婚することが多いからです。
男性と女性では、考え方も感じ方も大きく異なります。
私たちは自分に足りないものを相手に求め、
その魅力に惹かれます。
しかし、それは同時に、
自分には理解しにくい価値観と共に生きることでもあります。
恋愛中は感情が高まり、その違いさえ魅力に見えます。
しかし結婚すると、その違いは現実となって目の前に現れます。
だから私は、「結婚式の幸せの鐘は、
夫婦という人生最大の学びのゴングでもある」と感じています。
それでも互いを理解し、幸せな家庭を築けたとしたら、
それは本当に素晴らしいことです。
それだけ人として成熟し、自立し、
大きな器を持っているということだからです。
家系学の視点から見ると、
それは先祖代々が価値観の違いを乗り越え、
努力を積み重ねてきた歴史という大きな恩恵でもあります。
先祖が葛藤を乗り越えながら家庭を築いてきた家系ほど、
子孫は良いご縁に恵まれやすくなります。
夫婦は、家庭全体のバランスを取るために、
真逆の価値観を持つ相手と
結ばれることが少なくありません。
仕事を重視する人には家庭を大切にする人が、
論理的な人には感性豊かな人が、
自由を重んじる人には責任感の強い人が
与えられることがあります。
一人では偏ってしまう人生も、
夫婦になることで家庭全体の調和が生まれます。
だからこそ、夫婦が互いの違いを受け入れられたとき、
家庭は最も豊かなものになります。
夫婦関係が円満な人は、
本当の意味で人として信頼できる人です。
最も難しい夫婦関係を築いている人は、
優しさ、思いやり、相手への気遣い、
そして自分とは違う価値観を
受け入れる度量を身につけています。
そのような人と一緒にいると、
「安心する」「心地よい」「幸せを感じる」
と思えるものです。
それこそが、人として本当に信頼できる証なのです。
