夫婦で悩む夫の傾向として以下のような課題が

とても多いのです。

●自分の過失を素直に認めることができない

●被害者意識に立ちやすい

●精神的な自立がなくわがまま

●人のうわさや人からの批判に極端に過敏

 

●挫折すると、なかなか立ち直れない

●本当の自分はこんな風ではない、など仮想の自分にしがみつく

 

●感情的で、精神的に未成熟、依存型

●ふたつの顔を持っている

などなど。

夫婦カウンセリングをするとき
私が必ずお聞きする質問があります。

 

「旦那さんのご両親の夫婦仲は
いかがでしたか?」

この回答で障害になるのが「仮面」です。

 



仮面夫婦は直しようのない慢性病のようなもの

義両親が喧嘩していいる場合はまだ

いいのですが、互いにフタをして

喧嘩もしない「仮面夫婦」

 

この場合、夫婦は非常に難しい課題を

子どもに残します。

親は子どもに十分な愛を注ぎますが、
この愛という一見、ありがたいものの背後にあるもの。

これを見極めなくてはならないのです。


一言で愛といってもいろいろな形があります。


母親がどんな形で子どもを愛しているか?

親は子どものためだからといいつつ、
実際には子どもの将来の
ためにはならないような愛をどんどん、
押し付けることがあります。

仮面夫婦である妻が子どもに向ける愛は自己愛


子どもはその愛の質については知る由もなく成長します。

十分、子どもを愛している。と言いつつ、
その根底にある仮面夫婦の母親の心理とは・・・。

●夫からの愛を受けられない寂しさを

 ただ、子どもにしがみつくことで得ようとする

●夫へ向けるべき愛情をすべて子どもに注ぎ満足している

母親がいくら子どもを愛して育てても、

子ども依存だった場合は

子どもの将来は難しくなるだけなのです。

夫との欠乏感が動機になっていることを
まったく自覚しておりません。

人間は母性だけでは、子どもを健全に
育てることはできないのです。

子ども教育はどこまでも夫婦一致を土台とする

 

子ども教育の本はあふれかえって

いるのに夫婦一致についての本が

見当たらない・・

 

これは不思議なことです。

その愛は純粋に子どものためなのでしょうか?

その裏には「自分のため」

あるいは「しがみつき」という世界が潜在しています。

 

「俺の自立の芽を摘んだ!」

 

子どもを自立させる機会を奪った

母親に対する子どもの怒りであり、悲しみなのです。

これに気が付いた人はラッキーです。

夫の課題や自分の課題はこれを
浮き彫りにすることで
すぐに原因を発見できるからです。

夫婦がぶつかりあいながらも切磋琢磨
している姿を見て、

子どもが「夫婦とは関わり合うことが
大事なのだ」と理解するのです。


親も弱い一人の人間なんだと、子どもの前で

自分をごまかさないこと。

 

これがいい教育になるのです。

これなしにいくら我が子に

愛を注いでも、いずれ結婚した後に
これが足かせになることがあります。