かご修復の進捗について 井上仏壇店での修復作業をレポートします。
以前のレポートと少し重複があります。ご了承ください。
かごの屋根の漆塗りを剥がしました。
板の上に布張りし、その上に漆が塗られています。
直接木に塗りをしないのは、屋根の形状に丸みを持たせるため、
板だけでは漆が剥がれる可能性があります。
漆を剥がれにくくする工夫として木の上に布張りをし、
その上に漆塗りを施しています。
この考え方は、「布着せ」と言い、現代の彦根仏壇でも使用されている技法です。
側面の畳表を剥がしました。
かごの本体の木に和紙が貼られ、その上に畳表が竹材を用いて固定されています。竹材の固定を外し、畳表を丁寧にはがしました。
畳表を剥がすと、かご本体と担ぎ棒を堅固に固定している金具を発見しました。
一般にかごは、担ぎ棒が抜けるようになっていますが、
このかごは担ぎ棒とかご本体が金具で一体に固定されていました。
担ぎ棒は重量を軽くすためか、担ぐ部分を空洞にしているような細工がありました。
担ぎ棒と本体の固定には、葦で作られた蔓が使われています。
蔓を曲げ、輪をつくりかごと担ぎ棒をつなぎとめています。
葦の職人さんの話では、今では、葦の蔓を曲げるような技術はなくなっており、
復元できそうにないとのことでした。
かご本体の掃除の後、駕籠内部の机と駕籠の底部の台を修復。
木製で周辺部が朽ちていましたので、仏壇宮殿師つぼ忠の田中さんに
修理をお願いしました。
年明けから、屋根の塗り直しと御簾や障子、庇などの修復に取り掛かります。
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見学希望の方は、ご案内できますので
links@canada-life.info
までお知らせください。
修復のご寄付も受け付けております。
一口=3000円。
よろしくお願いいたします。










