いよいよ明日、彦根市役所ロビーに移送して、展示をいたします。

4月6日から8日まで。


さあほんとうにラストスパートというところで、

問題が発生。


かご本体に施してある竹材。

4か所程度、もとからある材料が消失しており、こちらで

部材を作成しなければいけません。


この部分です。


井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-竹細工2

竹を半分に割り、縦に曲げるのではなくて、なんと横に曲げる!!



組立師の奥田さんが、技術を駆使して、半割の竹材を

加工します。
井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-竹細工


ろうそくで、温めて曲げてみたり、

高温でゆでて、曲げてみたり・・・・。



かなりの時間を工夫をし、なんとか完成。

「昔の職人の技術に近づこうとしたが・・・」

「昔の職人技術には驚いた。」とコメントするほどの

難しく、根気のいる仕事でした。



そして、いよいよ最後に、御簾とひさしを付けて

完成。



井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-すだれ2

やりました。

井上仏壇店の皆様ありがとうございました。



井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-内部 机
内装の机です。



井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-本体1



井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-本体2


うーん、いいです。

関係者一同、「乗ってみたい」。



本物には、

4月6日から8日まで、彦根市役所で出会えます。


ぜひご覧ください。





井伊直弼のかご修復事業もいよいよ最終段階に入ってきました。

屋根や本体の塗が終わり、久々に井上仏壇店に

かえってきました。



井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-屋根
この屋根の漆塗りは、伝統工芸職人の吉田さんが、何度も何度も

時間をかけ、塗ってくださいました。

木の伸縮や丸みを帯びた屋根はかなり難しい仕事となりました。


吉田さん、ありがとうございました。



井上仏壇店では、外装工程が続きます。

本体外装に和紙をはりつけます。


井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-和紙張り


和紙のあとは、畳表を加工して、本体に貼り付けていきます。

畳表は、七曲りの丸栄畳店さんにご提供いただきました。


ありがとうございます。



井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-畳表


畳表と本体の固定は、竹材をつかいます。

形状にあった竹材を一本一本の手作業を繰り返します。


この仕事は、井上仏壇店の組立師 奥田さんに担当を

お願いしました。


井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-すだれ  



背もたれと肘掛も、井上仏壇店さんにて

縫製していただき、完成しました。


井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-背もたれ



つぼ忠さんにて作成いただいた机も設置します。


井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-机



修復事業も、4月6日からの彦根市役所ロビー展示に向け
いよいよラストスパートです。

27日の金曜日に、彦根市の記者クラブ様を通じて

かご修復の途中経過を記者報告させていただきました。



井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-27

毎日新聞さん、京都新聞、近江同盟さんの新聞各紙と

NHKさんがお越しくださいました。


かごは、漆塗り工程に入っていますので、

ぬし善の塗師 吉田 博さんの職場にて行いました。



井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-28


かごの寸法はこんな感じ。



井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-30

彦根市教育委員会の谷口文化財課長から、このかごの時代背景や

かごのランク(大名用から住職用などがあるようです)について

解説をいただきました。


このかごは、お忍び用のかご、だろうとの話でした。



井伊直弼のかご修復事業 NPOリンクス-29

これは、かごのひさしの蝶番に使う皮です。

皮に漆塗りをすることは、難しい技術です。



新聞に掲載がありましたら、ぜひこのブログに

ご紹介いたします。