歌舞伎「廓文章」で実家から勘当された
伊左衛門が身に付けているのが和紙で
仕立てた着物「紙衣・かみこ」です。落ち
ぶれて身をやつした姿です。
そこいらの和紙を何でもかんでも集めて
作ったのではなく、夕霧の恋文で仕立て
るなんぞ色男ですね。
恋文で仕立てられた紙衣をイメージした
文字模様の小紋の型です。戦後に作った
型で、謡本から言葉を選んだようですが
何がなんだか私には・・・
継ぎ接ぎを染分けで表現しようかと思って
います。
歌舞伎衣装の様に縦横できっちりと染め
分けると面白くないので継ぎ接ぎらしく不
規則に散らしそうかな?
濃い目のグレーと紫の2色なぞ
他にも助六が母満江が仕立てた紙衣を
着ていますね。