染帯 狂言双六・中村座 | naosukeのきままなブログ

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和物好きな、服飾系店番人の日々の気づきや発見、さまざまなことを気ままにつづっています。
くいしんぼうなので、食べ物にも興味深々(p_-)

中村座の櫓を中心に歌舞伎の世話物を

双六風に配した染帯を作りました



染帯 狂言双六



2年歌舞伎座新開場を記念してサントリー

美術館で開催された「歌舞伎・江戸の芝居

小屋」展で見た「上野花見歌舞伎図屏風」

に描かれていた櫓が印象的で気になって

ました


「歌舞伎・江戸の芝居小屋」の記事


「芝居小屋の賑わい」の記事



狂言尽し中村勘三郎



最終的には東京江戸博物館の中村座を参考に

隅切銀杏を入れました



太鼓の柄は



染帯 狂言双六



おでんの屋台とお城の櫓で「四千両小判梅葉」、

箱提灯で「供奴」、石碑と羽織の柄で「鈴ヶ森」、

年の瀬や川の流れと人の身は明日待たるる

その宝船で「松浦の太鼓」




染帯 狂言双六



天水桶で「うかれ坊主」、黒塀に見越しの松と

蝙蝠で「余話情浮名横櫛」、浜松屋の暖簾で

「弁天娘男女白浪」




前帯は中村座の定式幕に役者の提灯



染帯 狂言双六


芝居小屋の天井から吊るされています

(帯締めにかからない様に)



「提灯の家紋こんなに小さいの?」職人

さんに言われてしまいました・・・



道楽、道楽、かなり悩みましたが楽しい

作業でした

ちょうど浅草寺境内では平成中村座が

開催中



染帯 狂言双六・中村座