中村座の櫓を中心に歌舞伎の世話物を
双六風に配した染帯を作りました
2年歌舞伎座新開場を記念してサントリー
美術館で開催された「歌舞伎・江戸の芝居
小屋」展で見た「上野花見歌舞伎図屏風」
に描かれていた櫓が印象的で気になって
ました
最終的には東京江戸博物館の中村座を参考に
隅切銀杏を入れました
太鼓の柄は
おでんの屋台とお城の櫓で「四千両小判梅葉」、
箱提灯で「供奴」、石碑と羽織の柄で「鈴ヶ森」、
年の瀬や川の流れと人の身は明日待たるる
その宝船で「松浦の太鼓」
天水桶で「うかれ坊主」、黒塀に見越しの松と
蝙蝠で「余話情浮名横櫛」、浜松屋の暖簾で
「弁天娘男女白浪」
前帯は中村座の定式幕に役者の提灯
芝居小屋の天井から吊るされています
(帯締めにかからない様に)
「提灯の家紋こんなに小さいの?」職人
さんに言われてしまいました・・・
道楽、道楽、かなり悩みましたが楽しい
作業でした
ちょうど浅草寺境内では平成中村座が
開催中




