慈覚大師御影供 初めての声明 | naosukeのきままなブログ

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国立劇場の声明公演は昭和41年から始まり
今回で50回だそうです。こんなに上演して
いるのに今まで気が付きませんでした。



「声明」と御影供の2つのプログラムだと
思っていたら、御影供の中に声明が含まれ
ていました。



初めに、齊藤圓眞龍泉寺住職によるお話が
ありました。



最澄は揚洲・長安から讃嘆類等の大量の讃
を日本に伝えたそうです。



また、声明の効果として心身をリラックス
させ、修行にメリハリをつけ、覚えた事を
忘れず、諸仏も喜ぶと。



続いて慈覚大師御影供に移ります。

雅楽奏者6人、声明30人、献茶4人が舞台
に登場します。


比叡山の御影供の式作法
声明が初めてなら、御影供も初めてです。
1 僧讃   2 総礼詞  3 勧請
4 仏名   5 教化   6 献茶
7 祭文   8 讃    9 献茶
10 六種回向 11 仏名   12 教化
13 回向   14 伽陀
(今回の公演は変更・省略あり)



声明 比叡山延暦寺 法儀音律研究部
雅楽 天台雅楽会
献茶 宗徧流四方庵



お坊さんによる雅楽演奏が意外でした。



プログラムにある僧讃・総礼詞・勧請・
仏名・教化・徳行讃・六種・宝号・伽陀
が声明になるのでしょうか?



8の「讃」(徳行讃)が御影供の中心に
なるそうです。七言長詩の漢詩で祖師の
徳行を讃えるものだそうです。



最初は梵語の僧讃。想像よりもスピードが
全く違いました。一音づつとても長く伸ば
すので母音ばかりが続く印象。どの文字を
追っているか分からなくなります。



七言長詩の讃は少しテンポアップ。中国語
の漢詩CDを持っていますがそれとも全然
違いました。



後半に般若心経の読経があってホッ。
全体で1時間半ほどでした。



正直な感想
声明は節、リズムのあるお経に似た感じの
ものと勝手に思い込んでいました。次から
次へとテンポよくお経が続くのかと・・・



お経三昧と言うか、お経に浸かりたいって
感じだったのでもう少し聞きたかったです。