初めてのパルコ劇場、友人夫婦と三谷文楽鑑賞です。
開演前に三谷さんそっくり人形がご挨拶。文楽初心者
にも、文楽好きの方にも楽しんでもらえる様にと。
曽根崎心中が当たったお陰で天神の森は心中のメッカ
になります。そのため心中現場に近いまんじゅう屋は
気味悪がられて閑古鳥。
饅頭屋の主人半兵衛は心中防止の為、毎日パトロール。
そこで、心中願望の若い二人に出会い、引き止めます。
若い二人を店に連れ帰ると半兵衛の妻が事情を聞いて
心中を思い止まらせます。
これをきっかけに曽根崎饅頭と名付けて、身の上相談
と饅頭をセットにして店は大繁盛。貧しかった夫婦の
身なりも派手になります。
しかし、近松門左衛門の新作、「心中天の網島」が大
ヒットするとかき揚げ天の網島が大繁盛。曽根崎饅頭
は再び閑古鳥。家は傾き借金ばかりが残ります。
饅頭屋主人半兵衛の恨みは近松門左衛門に。
饅頭屋の一人娘とかき揚げ屋の一人息子が何やら・・・
借金を苦に饅頭屋夫婦は淀川に向かいます。
助けた若い二人はどうなったでしょうか?
義太夫にパトロール、カミングアウトなどの横文字が
入り、人形もちょっと大袈裟、コミカルな動き。
敷居が高いと感じる方には馴染み易いかも。
文楽でこんな事も出来るのですね。
でも、当時は現代人形劇。近松作品はワイドショー的
でもあったのですよね。
国立劇場曽根崎心中とパルコ劇場其礼也心中。
ちょっとの違いで大違い。
でも、随分と楽しめましたよ。公演は8月18日まで。
来月の東京国立劇場文楽公演は伊賀越道中双六。