助六由縁江戸櫻⑥ 助六は河東節で始まります | naosukeのきままなブログ

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和物好きな、服飾系店番人の日々の気づきや発見、さまざまなことを気ままにつづっています。
くいしんぼうなので、食べ物にも興味深々(p_-)


幕が開くと口上です


観客に向けての口上が終わると、御簾内で
スタンバイする河東節十寸見会に向かって

「河東節十寸見会御連中様、

どうぞお始めくださりましょう」


と声を掛けます。


御簾内向かって丁寧に挨拶するのは河東節
十寸見(ますみ)会が市川團十郎家贔屓の

旦那連中の会だからです。



歌舞伎公演に素人が出演する珍しいケース
です。(お三味線は玄人です)




この挨拶でタテ三味線の「ハォー」という
掛け声で演奏が始まります。この「ハォー」


という掛け声は河東節独特の掛け声だそう
です。



naosukeのきままなブログ-河東節表紙300


歌詞


春霞立てるやいづこ三吉野の山口三浦うら
うらと、うら若草や初花に


(この後は一部省略して)


根ごして植ゑし江戸桜、にほふ夕(ゆうべ)

の風につれ、(鐘がゴーン)鐘は上野か


浅草(ここでも鐘がゴーン)に、其名を伝ふ

花川戸。遠近人(をちこちびと)の、呼子鳥


(よぶこどり)いなにはあらぬ逢瀬より此処

を浮世の仲之町。よしやかわせしこの方を、



この間に白玉花道に出てきます。



河東節はここで一旦お休みして花魁のやり

取りになります。(御簾内に幕が降ります)


(つづく?)