「いなせに着る」のは 誰だ? | naosukeのきままなブログ

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和物好きな、服飾系店番人の日々の気づきや発見、さまざまなことを気ままにつづっています。
くいしんぼうなので、食べ物にも興味深々(p_-)

「藍微塵の袷に七・五・三 五分まわしの着物

に下馬を付けて いなせに着る」


どこに出てくる台詞かわかりませんが・・・


結城紬の藍微塵(あいみじん)柄の袷(あわせ)、

色は藍と茶がある。 七・五・三 とは当時の男性

の前幅・後ろ幅・おくみ幅の標準寸法(今では


小さい)。五分まわしは五分増しの変化、増しと

いっても、五分短く仕立てる。下馬(したうま)は

着物と浴衣を重ねてから着ること。(浴衣を着た


上に着るのではない)

訳すと「結城紬の藍微塵柄の袷を、標準寸法

よりちょっと短めに仕立てて、浴衣に重ねる粋

な着方」となる。短い帯を締める。


誰が着たかというと、


お富さん、源氏店(げんやだな)で有名な『与話

情浮名横櫛』(よわなさけうきなのよこぐし)の

与三郎(よさぶろう)


「天衣粉上野初花」(くもにまごう うえののはつ

はな)の直侍(なおざむらい)


の着方。 チョイ悪の着方ということか? でも、

この二人はかなりの悪ですよね。

先代から教わりました。