「藍微塵の袷に七・五・三 五分まわしの着物
に下馬を付けて いなせに着る」
どこに出てくる台詞かわかりませんが・・・
結城紬の藍微塵(あいみじん)柄の袷(あわせ)、
色は藍と茶がある。 七・五・三 とは当時の男性
の前幅・後ろ幅・おくみ幅の標準寸法(今では
小さい)。五分まわしは五分増しの変化、増しと
いっても、五分短く仕立てる。下馬(したうま)は
着物と浴衣を重ねてから着ること。(浴衣を着た
上に着るのではない)
訳すと「結城紬の藍微塵柄の袷を、標準寸法
よりちょっと短めに仕立てて、浴衣に重ねる粋
な着方」となる。短い帯を締める。
誰が着たかというと、
お富さん、源氏店(げんやだな)で有名な『与話
情浮名横櫛』(よわなさけうきなのよこぐし)の
与三郎(よさぶろう)
「天衣粉上野初花」(くもにまごう うえののはつ
はな)の直侍(なおざむらい)
の着方。 チョイ悪の着方ということか? でも、
この二人はかなりの悪ですよね。
先代から教わりました。