7月も最終日
照り付ける陽射し
ボンネットで目玉焼きが焼けそうだ
パジャマ・Tシャツ・スマホとバッテリー・・・
あ、貴重品は置いていくか
入院なんてものに慣れちゃいないから
どんどん荷物が膨れ上がる
ずしりと重くなったバッグを肩に
小さな身体で
よたよたとしながら車に積み込む後ろ姿
ああ、嫁さんにも苦労させてるなあ・・
車で15分ばかりの病院だから
エアコンが効き始める前に到着しちゃって
二人で大汗をかきながら受付に向かう
病院内は空調が効いていて快適なのだが
私だけ汗が止まらない・・・
違う意味での汗w
「11階の〇〇号室です
ナースステーションに声をかけて下さい」
エレベーターで指定された階へ上がり
説明を聞く
「こちらが非常口、ゴミはあちらへ・・」
テンポの良い説明の後
必要書類を提出するのだが
もう「書類の束」が多すぎて!
歴史の長い病院でもあり
ルール上、仕方のないやりとりだと思うが
・・・にしても多すぎる---
設置されているロッカーや
小物入れに私物を詰め込んでいく
早速、担当看護師と麻酔医が来てくれた
療養計画書という
今日から退院までのおおまかな流れを
イラスト入りで説明してある
この試練をこなさねば,
家に帰れないのかー・・・キツイなと
でも、腹を決めたのだ
前出の
極彩色ペディキュア姐さんと
麻酔についての確認
結構面白い人
麻酔に関しての不安をダラダラ問うと
「アンタなんか一発で眠らせてやるわ!」と
これまたパンチの効いた答え
頼りになるじゃん!
担当看護師も慣れた手さばきで
確認書類に記入している
「しばらくお世話になります」
ありきたりの挨拶をかわして
入院当日の体温・血圧チェック
一通りの準備が整ったところで
嫁さんは帰宅・・
「じゃあ、明日ね」
「いろいろと、スマンな」
どうして男と言うのは
こんな時に気の利いたセリフを言えないのだろうか。。。
永遠の課題である
アイツの再来
「この後、下剤を飲んで
お腹を空っぽにしてくださいねー」
あーアレかーーー
「無限トイレ」のアイツ
相変わらずの美味しさだぜ!ゲフッ・・
15分後、∞トイレ開始w
もう「ブシャーッ」って感じ
止まらないぜHa~ha
「なおそうやさん!口腔外科へ行って下さいネ」
おいおい!
無限トイレ確変爆裂中だよ 💩💩💩
この状態で病院内を歩いたら
フロアをパニックにする事も不可能ではないぞ
「来てくれるって♡」
是非そうしてくださいっ!
涙目でお願いする50代男性の姿
情けないにも程がある
お腹も空っぽになり
明日の手術までは水分摂取だけ
なぜだか空腹感はあまりない
暇つぶしになるかと持ってきた
ボロいPCで旧知の友人と連絡を取り合う
「がんばれ!」
「早く戻ってこいよ!」
「お前がいなきゃ、仕事が回んねえんだよ!」
いつもボロクソに言い合う仲間
優しさ溢れる言葉にホロり
昼間の喧騒も何処へやら
夜の帷が病室を包む
あとは寝るだけ?かな
ヒーローは遅れて現れる!?
コンコンッ!
「こんばんわー!」
どうぞ
明日執刀をさせて頂きますKと申します!
これはこれは!お世話になります!
手術の時間がね・・少しずれ込むかも知れません
緊急のオペが入ってね
その経過で時間が遅れる可能性があります
気さくな雰囲気でサラリと言うけど
大事の手術なのだろう
身近な存在ではあるが、ここは大病院
この建物で
まさに「命のやりとり」がされている
私も緊急の処置をしてもらう立場になるかも知れないのだ
「わかりました」と即答した
準備は万全です
今夜はよく休んでくださいね!
私のヒーローの登場である
療養計画書・・・
「不安無く手術に臨める」
この目標は達成したのだった



