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なおそうやのブログ

使い捨ての時代に逆行し
 「買わない」「捨てない」「諦めない」をテーマに
展開するエコロジカルなブログ

 

じーちゃんと

ばーちゃんの馴れ初めは

・・確か「縁談」お見合いだったっけ。

世話人の方から

「優秀な方で、苦労はさせないよ」

 

当時、見合い結婚は

今よりも多く、新婚家庭の半数は

お見合いでの結婚だったらしい

 

あの世話人は嘘つきだw

 

ばーちゃんがいつも笑って言う。

冗談なのか「マジ」なのか・・・

 

じーちゃんの帰宅時間

そろそろ夕食の支度をして・・・

ところが何時になっても帰ってこない。

 

さすがに心配になって

知り合いに電話をしたりしたのだが

誰とも会っていない。。。

 

深夜になってひょっこり帰宅した

じーちゃん・・・

 

ぐったりするほど心配していたばーちゃん

「どこへ行ってたの?」

 

仕事帰りのバスの中

隣りに座った方と話が盛り上がり

そのまま、その方の家にお邪魔して

夕飯までご馳走になって帰ってきた。。。

 

そんな人です(笑)

 

あらかじめ電話するとかすれば?

いやいや、そこが天然なんですね。

 

ばーちゃんの

怒りのお説教があったことでしょう

 

 

若い頃、スポーツのお陰で

何よりの健康を得たじーちゃんだが

さすがに晩年は

あちこち悪くなってくる・・

 

狭心症  心臓に病を抱えてしまった

今では呼び方が違うのかな?

 

どうしても不整脈が止まらず

苦しい時はコレを服用しなさいと

処方された

「ニトログリセリン」  

 

  「口で爆発するから嫌だ」

 

と絶対飲まなかった。。。

 

そんな人です(笑)

 

うーん「苦労はさせないよ」うーむ・・・

 

ミカン焼いたり

ニトロ勘違いしたり

ネタに尽きないじーちゃんだったけど

 

 

 

お客さんとの対話で

法律の相談に応じるじーちゃんは

ちょっと違う、いや全然違う

 

 

 

企業の相談役を勤め上げ

この地に労務に関する

専門事務所を立ち上げた。

小屋程度の広さ、

ばーちゃんとの

二人三脚でのスタートだった。

 

通常は、就業や社会保険に関する

手続き代行業務をしているのだが

時折、現場での事故などで

怪我を負った場合の災害補償

いわゆる「労災」って制度。

 

勤務中に起きる事故がもとで

怪我や病気にかかった労働者へ

医療費の保証を行う制度だが

実は、その算定が甘くはないらしく

酷い怪我を負った場合でも

その場の安全管理体制に

問題が合った場合

厳しく管理責任を問われ

当の本人には満足の行く保証が

行われない。

 

基本「お断り気質」の労災である。

申請の内容・・書類の不備や

重要な文言の欠落等で

その算定に違いが出ることがある。

「お役所仕事」ってやつだ。

 

 

「手心を加える」という意味ではなく

現場の状況を正確かつ不備の無いように

最大限、被災者へ

力になるべくアドバイスをする。

そんな役も時には引き受ける。

 

「どうか助けて下さい」

 

松葉杖をつきながら

駆け込むように相談に訪れる

そんな被災者の姿を見かける事も

度々あった。

 

「落ち着いて

  ・・状況を詳しく話してください」

 

メモをとりながら

ゆっくりと、理路整然と状況を確認する

時に被災された方は

あまりの悔しさに涙声になることもある。。。

 

そんな時は、いつまでも待つ

被災者の心が落ち着くまで、いつまでも

 

そして再び、状況の確認を再開する

ゆっくりと・・・

 

心が解けていくと

生まれ故郷の話、家族の話に

「脱線」してしまう事もある。

業務からすれば、関係のない事であるが

それを遮るような事は絶対にしない。

 

ばーちゃんの淹れる「お茶」が

二杯目、三杯目・・・

私は使った湯のみを洗う手伝いをして

その空気を感じていた。

 

やがて、相談に訪れた人は

胸の事えが下りたように

穏やかな表情になり事務所を後にする。

 

じーちゃんの

一番「カッコいい」一幕だ。

 

とても

普段「ミカン」を焼いているとは思えないのだ。