もう半世紀前?懐かしき昭和の日・・・
当時の私はツヤツヤの中学3年生✨️
ただその日は、朝から体がダルくて熱っぽい
昼休みに保健室へ
保健の先生、当時は「保健婦さん」って言ってたかな
50代くらいのバリバリ名古屋弁おばさんお姉さん Tさん
体温を測ってもらって「微熱」
それくらい大丈夫だわね、我慢しとりゃあ
今日は、早退したいッス
そんなやりとりをしていたら
廊下からただならぬ足音と
「キャアァァー」と女子の悲鳴
ガラッ!
引き戸が動いた瞬間
同級生のSが転がり込むように入ってきた
同時に、雑巾を絞った時の
ビチャビチャッ!!というに似た音
見て分かった
Sの手首付近から大量の出血
ビチャビチャッという音は水ではなく
彼の出血の音だった
保健の先生が
すかさずガーゼを当て「どうした?」と
窓ガラスに手から突っ込んだらしい
見る間に床に血溜まりができていく
のほほんとした保健室が、一気に修羅場になった
保健師の先生は救急医療に携わっていた事もあるらしく
包帯をヒモ状に固く捻って、即席の止血帯を作る
痛みと恐怖で出血箇所を抱えこむように
椅子でうずくまるSに「鬼の形相」で
「腕を高く上げろ!こっち見るな!」
と檄を飛ばしながら、彼女は渾身の力で
手首付近を縛り上げた
もちろん僕は、あまりの修羅場に
無意識に後ずさりをしてしまった
・・・先生・・・オレ・・ダメだわ
Sの顔色がみるみる悪くなりだした
自分の状態をみてパニックを起すと
事態が急激に悪くなることも多いらしい
まさに、その状態になりつつあった。。。
それくらいじゃあ
ガラッ!
再び引き戸の開く音がして
現れた!体育のT先生!
荒くれた悪ガキどもに
唯一、怒鳴りつけることができた強面の先生
実はSの担任教師でもある
辺りを一瞥、Sの青ざめた顔に向かって
おいSよ・・・
人間はなぁ、それくらいの出血じゃ死なんわ
落ち着いた声でSを諭す
するとどうだろう
Sの顔色がみるみる血色を取り戻したではないか
かすかに救急車の音が聞こえてきた
場の空気はやっと和み始め
彼の出血もおさまってきたようだ
一部始終を見ていた私・・・
T先生の冷静さ
ちょっと怖い先生だけど
カッコイイじゃないか!尊敬するぜ
あれ?僕・・・微熱あったんだけど?




