寄稿をお願いした気持ち | ♪ちひろの日記 with…♪

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♪CRPS type1(=RSD)と甲状腺がん。
二つの病と向き合い続けた記録です。結構壮絶だったと思うけど、振り返れば宝物とも思える日々☆彡
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ペイン・リハビリテーションを生きて/協同医書出版社
¥3,150
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出版が決まった時、私の頭によぎったのは。

リハビリ中心の本になるとしても

「麻酔科主治医に何か関わっていただきたい」という想いでした。


その時は深く考えたわけではなく

直感的にそう思ったのだけれど。


今思うと、

その中には、二つの意味があったような…


ひとつめ。


「私のペインを支えた両翼を感じてほしかった」



リハビリで歩けるようになった、

リハビリで痛みが減っていった、のは目に見える大きな成果です


でも、


治したい、治りたいという思いのあまり

治らない自分を責める事しかできなかった時期があったということ

そんな時に、主治医の存在に救われたという事


そのことを、この本の読者対象である

「熱心な療法士さん」に感じてほしかったのかな。



あんまり書くとネタバレになりそうなので

この思いはこの辺で べーっだ!




もうひとつ。


「ハンコ的存在としての、医師目線の言葉を本に残してほしかった」



ドクターズクラークとして、医療文書を作成するようになって

つくづく思うのは

医師のサイン、医師の印鑑の重み。


私がどんなに完璧に文書を作成しても

最後に医師のサインがないと

それは医療文書として有効とはみなされない



医師が、医療に関して言ったり書いたりしたことは

そのまま、重い責任を伴うという事。


例えば、病を持つ人がスポーツに参加するとして。


「きっと大丈夫、やってみましょう」

という言葉をかけて

もしその結果、その人が倒れた時


コメディカルと医師の決定的な違いは

どの程度、言葉の責任を問われるかという事。


患者さんを思う気持ちと

医学的に妥当と思える判断と

何が起こるかわからないという、不確定要素と



医師ってすごいなあ。




って、脱線しちゃったけど。



私たちのリハビリの歩みが確かにあったものとして。



麻酔科医師としてペインリハビリテーションを見守ってこられた

温かい証人として、

本に何かの跡を残してしてほしかったのかな。



最初は、本の帯をちょこっと書いていただければ…ぐらいの気持ちだったけど

いただいた原稿を見て、私は泣きました…



って以前も書いたような(笑)



私が書いた第一稿に全部目を通して下さった上で

大幅に書き直して下さった部分もありました。



感謝、感謝、です




あ、若干、おやじギャグ…ではない

ナウイギャグが入ってるとこは

ご愛嬌、ってことで… にひひ にひひ






一番泣けたのは。

「この病を発症してしまったがために

(ちひろ)さんは痛みで苦しむだけでなく歩行機能を失った」

という一文でした。


一見当たり前のようだけど。



「痛いから歩かないのではない、我慢して歩けるならいくらでも歩く」



という悲痛な思いを見事に汲み取って下さってたから…流れ星