病室でメリークリスマス | 魔法使いミーナの見える世界と見えない世界の話

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みなさん、メリークリスマス🎄🎁

 

 
 
今私はおとうさんの病室にいます。
 
 
 
おとうさん
ずっと眠ったままでほとんど目を開けません。
 
 
「おとうさん、来たよー!
ほら目をあけてごらん」
 
 
しょぼしょぼした目を
一生懸命開こうとするのですが、
すぐに閉じてしまいます。
 
 
「眠いの?」と聞くと
「あー。」と返事をします。
 
 
おとうさん、大丈夫かな?
 
 
 
心配していたら
「今日担当します。看護師の○○です。」と
とっても可愛い看護師さんが来ました。
 
 
「横地さん!目を開けてください。」
 
 
可愛い看護師さんの声に
おとうさんパッと目を開けました。
 
 
どうやら人を選んでいるらしい。(笑)
 
 
 
私は昔看護師してました。
もう25年くらい前?
 
 
県立の大きな病院の外科ナース。
 
 
 
ご想像通り、
仕事全然できなかったけど
看護の仕事は好きでした。
 
 
今、いろんな看護師さんに
お世話になって
 
 
やっぱりこの仕事素晴らしいなと
しみじみ思います。
 
 
 
みんな優しくて、
患者さんや家族の不安を取り除いてくれて
元気をくれて
太陽みたいな存在ですね。本当に。
 
 
 
おとうさん、病気になる前は
いつも何かに怒ってて
不満ばかり言っていたけど
 
 
 
その怒りがどっかにいってしまい
その穏やかな顔は
まるで仏様のようです。
 
 
そんな寝顔のおとうさんを見ながら
 
 
私と旦那さんで
「かわいいね」と
笑っちゃうのです。
 
 
 
時々8月に亡くなったお母さんを呼ぶので
 
「お母さんもう天国だよ」というと、
 
 
「あっ、そうか。」と納得してまた眠ってしまいます。
 
 
 
そして、私が
「まだお母さんのとこに行っちゃダメだよ」というと
 
「はい」と返事してくれます。
 
 
あっちの世界とこっちの世界を
行ったり来たりしているのかな?
 
 
 
 
今のおとうさん、
なんだかとっても可愛くて
看護師さんにも人気で
私も優しくできるから
 
 
 
もう少しこっちの世界にいてもいいよ。
 
 
 
 
そうそう、こんな会話もしました。
 
 
 
私「おとうさん、来世はもっと仲良くしようね。」
 
 
おとうさん「うん。」
 
 
たぶん、来世は仲良しです。