夫が投資詐欺に遭っていたことが発覚した、
その週末。
夫の長男が家に来てくれた。
目的は、我が家の家計の見直し。
夫が私に隠れて組んだ、複数のパーソナルローン。
長男は、それぞれの金利と最低返済額を
一つずつ調べ、
Googleスプレッドシートに入力していった。
そして、
予算の立て方や家計簿のつけ方を教え始めた。
父親に家計管理を教える息子。
私は聞いてみた。
「それ、誰に教わったの?」
すると夫が、長男のもう一人のお父さん
(前妻の再婚相手)の名前を挙げた。
「彼かな?」
長男は笑いながらうなずいた。
「だよね。よかったね、パパが二人いて」
さて、肝心の家計である。
住宅ローンの金利は、約5%。
住宅保険料も含めて月5,000ドルほど。
HOA(日本でいう管理費・共益費のようなもの)が月500ドル。
夏場の電気代は約350ドル。
プラグインハイブリッド車2台の充電代も含まれている。
ここまでで月5,850ドル。
食費もその他の生活費はた別である。
カリフォルニアの生活費は、なかなか容赦がない。
そして、食費の番が来た。
「食費は月にどのくらい?」
「えっと……週200ドルくらいで、月800ドルを目標にしてる。一応、予算は1,000ドル取ってるけど……」
なぜか、おそるおそる答える私。
でも、考えてみたらおかしな話である。
食費だよ?
家族が毎日食べるご飯のお金だよ?
隣には、12万ドルをシュレッダーにかけたような夫がいる。
なんで私が、食費800ドルを
こんなに遠慮がちに申告しているのだろう。
ところが、
長男から食費について特に指摘はなかった。
家計の予算としては、月1,000〜2,000ドルくらい見込んでおいてもおかしくない、という話になった。
ふう。よかった。
とはいえ、どうしても日本円に換算してしまう。
ドルで聞けば生活費でも、円に直すと急に高く感じる。
日本円の感覚は、なかなか抜けない。
ほかの支出も一つずつ確認した。
結局パーソナルローンは3つで、今後5年間、
毎月約2,000ドルの返済が必要だと分かった
気づけば、外は真っ暗。
もう夜の7時か8時になっていた。
さすがに何か食べさせなきゃ。
冷蔵庫にある野菜でかき揚げや、納豆巻きなどを作り、乾麺の茶そばを茹でた。
「ごめん、今日はこれしかないんだよ。
日本の貧乏飯だよ」
すると長男は、
「わー!」
と喜んで、写真まで撮り始めた。
……えっ、私にとっては、土曜日のお昼にあり合わせで作るようなご飯なのだが。
文化の違いって、素晴らしい
