1冊目は
田山花袋 著 「田舎教師」 (岩波文庫)
です。
ずうっと前から気になっていたんですが、なかなか読もうという気にまで至っていませんでした。あらすじを読むと、田山花袋が帰郷した時に建立間もないお墓を見つけ、その主である結核を病んで一生を終えた一人の若者が残した日記を基にして書いたものなんだそうです。それを知って俄然読みたい気持ちが湧いてきました。(読後感想はこちら。)
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2冊目は
杉山義法 著 「五稜郭」 (角川文庫)
です。
作者の作品で、同じ角川文庫から出ている「小説田原坂」を以前に読んだことがあります。田原坂は、西郷隆盛を中心として発起した薩摩軍勢と大久保利通が主導する政府軍が衝突した、西南戦争最大の激戦地となった場所です。そしてこの作品の舞台である五稜郭は、戊辰戦争の最後の舞台となった北海道の函館市にある城郭で、蝦夷共和国を標榜する東軍とこれを駆逐しようとする新政府軍が衝突した場所です。同じ作者による日本国内南北の2大内戦の地を舞台にした小説の1つを手にして、何か因縁めいたつながりを感じました。
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3冊目は
大場満郎 著 「南極大陸単独横断行」 (講談社文庫)
です。
植村直己の作品を読むようになって、登山や冒険をテーマにした記録ものに興味が出てきました。この作品も、植村直己と同じような行程で冒険を続ける著者の、世界初の徒歩による単独横断の体験談です。著者はこれまでの極寒の地における厳しい冒険で両足の指を全て凍傷で失ってしまったそうです。そんな傷を受けながらも著者を冒険に駆り立てるものは何なのでしょうか。それが知りたくて買いました。(読後感想はこちら。)
南極大陸単独横断行 (講談社文庫)/大場 満郎
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4冊目は
沢木耕太郎 著 「世界は「使われなかった人生」であふれてる」 (幻冬舎文庫)
です。
ノンフィクション・ライターによる映画評です。作者は若い頃にユーラシア大陸をバスを乗り継いで横断し、1年以上にわたったその体験を「深夜特急」という作品にまとめ上げました。そのルポルタージュは私の大好きな作品のひとつです。
世界は「使われなかった人生」であふれている (幻冬舎文庫)/沢木 耕太郎
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深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)/沢木 耕太郎
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5冊目は
櫻井よしこ 著 「特殊法人改革のまやかし(官僚たちの甘い汁)」 (新潮文庫)
です。
著者の日本の政治に対する真摯なまでの発言は、政治離れが加速する若者を始め、政治不信や興味を失った国民の目を覚ますインパクトがあります。いろんな意味で国民一人一人が政治に対する関心を高め、今の日本はこのままでいいのだろうかという疑問を持って正しい認識を持つ必要があることを教えてくれます。
特殊法人改革のまやかし―官僚たちの甘い汁 (新潮文庫)/櫻井 よしこ
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