以前に行った時、波が高くて結局釣りを断念した漁港です。場所は石狩市浜益区と増毛郡増毛町の境界にある雄冬地区から、国道231号を北方向に車を走らせて5分くらいのところにある岩老(いわおい)漁港です。この場所は、以前にブックオフで買った北海道の釣り場を紹介した20数年前発行の「空から見たポイント」という本に載っていて、地形的に面白そうな釣り場だったので行ってみたくなりました。
当日漁港に着いたのはほとんど真夜中に近いころで、空は曇って月が隠れていたため足元が不安でした。当日は風も強く海には大きなうねりがあったので”こりゃ釣りどころじゃないな”と思ったのですが、意外だったのが本に掲載された20数年前の写真と現在の漁港との変わりようでした。
本の写真では、岸壁から50メートルくらいの沖に浮かぶ茂尻島という大きな岩まで護岸を築いて、そこからさらに島を基点にして海に向かって右側(北方向)に防波堤を築き、その外海側にテトラをいっぱい積んでいるんです。そして、島の先端と防波堤の先端を結んだ二等辺三角形の底辺に当たるラインの内側が釣りの絶好のポイントであるとの説明がありました。が、しかし。現在は島の先端から防波堤に平行になるようにして、さらにもう1本テトラのラインができていて、ポイントとなる部分がすっかり埋もれてしまっていました。
さらに、岸壁から島まで伸びる護岸の島側の付け根部分に石段が設けられ、ここを登って茂尻島の先端まで出られると書かれていたのですが、ここがしっかりとコンクリで塞がれていました。しかも漁港側の島の岩壁には盛り土がされ、島の形状も味気なく変わってしまっていました。時代の移り変わりって凄いですねー。ちなみに現在は、護岸の漁港の反対側を歩いて行って島の先端まで出られるようですが、私は真っ暗闇であり波もあったため行きませんでした。
結局ここでは釣りをする気にならなくて、夜のうちに石狩市の浜益区と厚田区の境界にある濃昼(ごきびる)漁港に移り、昼までの時間で結構な成果を挙げたのでした。