こんにちは。
富士山を登る道はスバルライン、富士山スカイライン、あざみラインという3つの道があるらしいですね。
スバルラインという富士ヒルで有名なあれですね。
24kmくらいで5%くらい。
富士山スカイラインはあまり聞かないですが長いらしいです。
あざみラインは平均斜度11%11.5kmらしいです。
ちょっと意味がわからないですね。
平均11%と言いながら22%のところがあるとか
15%超が延々と続くとか
最初のどストレートが10%超えで心を折りにくるけど実はそこが一番らくちんだとか
明神峠三国峠があざみの練習レベルとか
なんだかいろいろ聞いて
ああ、地獄って意外と近場にあるんだなぁと思っていました。
今まで生きてきてあざみという花に特に何のイメージもなかったのですが
あざみラインという地獄を想像しているうちにあざみという響きがどんどん邪悪なイメージになっていきました。
あざみこわい。
風評被害。
そんな凶悪な場所には縁がないと思っていたのですがなんと行ってきました。
ルートはこんな感じです。
Σ(0ω0´●)!!
あざみラインという暴力に立ち向かおうというのに小田原からわりと登りながら向かうようです。
わたし、須走口に着く頃には乾物になってるんじゃないかしら…
そんな不安の中、須走口に向かってしゅっぱーつ!
良い天気です。
暑いです。こちらは交通量はほぼゼロですが微妙なアップダウンが続きます。
これからあざみラインなのだから平坦のがよかったのでは…では…?
暑さと登りと登りと登りと登りにより
へろへろになった頃に雨がぽつぽつときたのでローソンで雨宿りパピコタイム!
遅いから先にと神に言われたのでぼっちでてろてろ登ります。
普段脚の力をほぼ使わずにてろてろ登るのであまり腿が痛くなるとかないのですが
めずらしく腿が痛くなってきました。
こ…これからあざみなのに…
脚を使っていたからか脚に塩!
すねってこんなに汗をかくのですね!
コンビニでお昼を食べて須走口到着です。
え?え?
がんばるぞー!おー!とかやらないの?
あざみラインなのに?
すばしりの看板で写真撮ろーいぇーい!うぇーい!とかないの?
あざみラインなのに??
一息ついて整えて!とかないの?
あざみラインなのにぃぃいい???
あいまいですが確か11〜12%くらい。
とりあえずこのあとどんな状況が待っているのかわからないのでのろのろ登ります。
鳥の壁が見えてきました。
7%くらい。
しかし10%超のときと同じくらいのスピードで登ります。
休憩。
ゆるくなって緊張の糸が切れたのかものすごい眠気に襲われました。
眠いですねーとのんきに話しながら登ります。
雨がぽつぽつと降り始めます。
霧がでてきたので止まってリアライトをつけます。
馬返しから斜度ががつんと上がりました。
一気に目が覚めた!
17%くらい…ぎゃああああああ!
ぎぎぎぎぎぎー。
前を行く知らないかたが道幅をフル活用して蛇行を始めました。
よく蛇行すると楽と聞くなぁ…
楽なのかなぁ。
よし!やってみよう。
だーーーーこーーーうーーーー
むぎぎぎぎぎーー
折り返すのめっちゃたいへんーーー!
ぜ…全然楽じゃない!
登る距離が伸びるだけだし腕の力すんごい使うし全然楽にならない!
蛇行をあきらめます。
マイカー規制中で車はほとんど来ませんがたまにバスとか自衛隊?の車は来るから
そのときにぱぱっと動けないわたしは危ないですしね。
なのでふらついて蛇行しちゃう以外は蛇行せずに登ります。
でも蛇行したら距離が長くなるだけでよりつらいですよねー??
うまく蛇行できたら楽に登れるのかしら…。
あと3km!
もうすぐだ!と普段なら思うのですが時速5km/h以下の速度で登っているので
まだあと1時間近くかかるのです。
地獄。
絶望。
全然進まない。
普段はダンシングなんてしないのですが17%〜という斜度が続くので腰が痛くなってきたのでだんしんぐをします。
あ、なんか楽かも…。
だんしんぐとシッティングをハーフハーフで登ります。
腕の力を使いすぎて腕がへろへろになってきました。
だんしんぐをしようとしたら左腰から激痛がしました。
ぎゃああああ!いーたーいーー!
左腰をかばおうとして変な体勢になったら脚をつりそうになりました。
ひええぇぇぇ!倒れるー!
どうしたらいいの!?
倒れそうになったのを無理に戻したりしてムダに体力を使いました…
何もないところでひとりで大惨事。
それにしてもあざみラインは無音です。
鳥のさえずりも蝉の声も虫の声も何も聞こえません。
なんでだろ?
よって、たまに通るバスと自衛隊的な?車の音、そしてわたしの呻き声だけが響き渡ります。
ううぅぅーつかれたぁぁぁ。
10km地点の看板。
あと1.5km!
10%は平地。
10%は休憩。
脳みそがどんどんおかしくなってきます。
あと1kmくらいのところで舗装と石垣がきれいな区間にでました。
そこのヘアピンカーブの斜度が見た目でやばいです。
この終盤に心を折りにくるこの見た目!
ばかじゃないのー!と叫びながら登りました。
もう腕も腰も脇腹も下腹も胃のあたりも腿もふくらはぎもすべてが疲れて重たいです。
満身創痍。
もうゴール…!
というところで唐突に晴れてきました。
そしてこのタイミングで突然鳥のさえずりが聞こえてきました。
足湯ー!
お湯がめっちゃアレでしたが癒されました。
普段使わないところを駆使して登ったので
さてさて、あざみラインですが登る前は鳥の壁まで行って写真撮れたらもういいかなぁと思ってたのですが
空も鳥もわたしのゴールを祝福してくれている!
ゴーーーール!
この看板の向こうに本当は富士山の頭が見えているらしいですよ…
真っ白でなんもみえないのですけれど…
霧め…
へろへろなので休憩がてらこけももソフトを食べました。
皆様をお待たせしてるのにねー。
でもゆたぼの神がゆっくり休んでいいよって言ったし
ちょっとだけ座りたかったし…
ごめんなさい。
こけももソフトは身体が冷え冷えになりましたがおいしかったです。
皆様をお待たせしているので下ります。
前にバスがいてヘアピンカーブの連続のところを17km/hくらいで下るのでわたしものんびり下ります。
(ブレーキかけすぎて手が痛いからもうちょっとスピードだしたかった。)
登っているときは景色を見る余裕がなかったのですが
くだりはゆっくりだったので景色を見るとコダマがでそうなすてきな森。
鳥の壁から下のくだりは路面がキレイかつどストレートなのでスピードがでちゃいます。
が、怖いのでなるべく抑えてくだります。
道の駅までくだってきました。
腕も腰も脇腹も下腹も胃のあたりも腿もふくらはぎもすべてが疲れてます。
わたしこんなとこにも筋肉ついてたんだなぁと新たな発見をしました。
小田原に荷物が置いてあるので小田原まで帰らないといけないのですがもう登れない…
帰りは足柄を登るルートなのですが登れる気がしないです…
左腰が特に重症です。
なので足柄ではなく乙女峠にしてもらいました。
わがまま言ってごめんなさい。
ご迷惑とご面倒をお掛け致します。
本当にありがとうございます。
乙女峠までは快適なくだりです。
ひゃっふう!まだまだ走れそう!
乙女峠の前にミニストップで補給をして乙女峠へ。
登ります。
あれ?まだまだ走れそうって5秒前まで思ってたのにつらすぎて吐きそうなのですけれど。
まだいけるとか思い上がったことを考えてごめんなさい。
てろてろ登ろうと思ってるわけではないのにてろてろで本当に精一杯です。
ずーーっっと道の悪口と泣き言を言いながら登ります。(ぼっち)
つらい、もうだめだ、もう登れない、苦しい、腰痛い、道まっすぐ作って!、長い、どこが乙女なの…!
はっ!もしかして!
ずっとマイナスなことばかり言っているのでつらいと脳みそが思い込んでしまってつらく感じるのかもしれない…!と思い、
タノシイタノシイとつぶやきながら登ってみます。
……。
むなしい。
ただただむなしい。
やっっっっっっと!
やっと登りしゅーりょーーー!
くだりって本当に楽ですね。
ちょっとしたアップダウン区間以外、脚を全く動かさず小田原まで行けます。
あれ?うちのこ、モーター付きだったかな…?
あれ?うちのこ、モーター付きだったかな…?
小田原に到着し輪行準備をして帰ります。
おつかれさまでした!
さてさて、あざみラインですが登る前は鳥の壁まで行って写真撮れたらもういいかなぁと思ってたのですが
登り始めてからはやめるということはなぜか頭に浮かびませんでした。
あざみラインはけっこう斜度がありますが
葉山教会とかのようにばかみたいな斜度ではなく
苦しいけれど人間が登れる斜度なのですよね。
2時間くらいがまんすればいいだけだなぁと思うと耐えてしまうのですよね。
あとは最初の10%どストレートもつらかったので
そこを登ったのにやめるなんてもったいないというもったいない精神が働いたのもあると思います。
そして何よりもできるかわからないことにチャレンジしていたから
アドレナリンが大量放出していたのだろうと思います。
つらいこときらいなのにつらいことやってるときにアドレナリンでるなんて人間って不思議です。
またあざみに登りたいかと聞かれたら即答できないですが
スバルラインより好きだなぁと思います。
皆さま、ルート変更とか色々ありがとうございました!
つらかったですがたのしかったですー!
ありがとうございましたー!
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