全ての命は平等で、みな幸せに生きる権利がある | NPO法人ねこけん Official Blog

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2011年9月22日に立ち上げた新猫ボランティア団体『NPO法人ねこけん』の公式ブログ

「みなさん こんにちは!キリっとイケメンのショボボです!」

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「えっ?そんなことより、背後の壁?ですか?」

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「はい!この天才的、かつ芸術的なデザインは、ボキュがデザイン、制作を担当しております!えっへん!」

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「が、何故か、怒られたです…しょぼぼ〜ん」

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ショボボは、酷い風邪をひいて病院に連れて来られた子です。

リリースするしかないと悩む餌やりさんからお預かりした子です。

 

ねこけんの保護猫達は、ショボボのように、

皆様々な場所から様々な理由でねこけんにやって来た子達です。

捨てられて彷徨っていた子

事故に遭い蹲っていた子

愛護センターで殺処分を待っていた子等

 

みんな同じ命を持っているのに

全てが愛情に包まれて一生を終えられる子ばかりではありません。

 

殺されてしまう命を増やさないように

命が軽んじられる事が無くなるように

全ての命は平等で、みな幸せに生きる権利があるという、

当たり前のことが、当り前だと広く認知されるように

無闇に頭数を増やさないこと

不妊去勢手術を進めること

みんなでがんばりましょう!

 

今日は、以前にも掲載させて頂いた物語りを再掲載させて頂きます。

 

「あのドアを出る時」

 

僕は、お母さんと暮らしていました。

家は、おばあさんが独りで暮らしている家の物置。

 

でもね、ある日、おばあさんの姿が見えなくなった。

御飯もくれなくなっちゃったんだ。

 

僕とお母さんは、仕方が無いから、2ブロック離れた家まで御飯を貰いに行っていた。

 

でもね、そこに行くには危険もあるんだよ。 

「また来た!あっちいけ!」って、熱湯や水をかけてくるおじさんと、猫を見ると石を投げてくる子供が居て、とっても危険なんだよ。

僕達、何も悪いことはしていないんだけどね。嫌われている。

それと…、そこには前から住んでいる、片目の大きなオスの黒猫がいて、そいつに見つかると危ないんだ。

時々、そいつに見つかって、こっぴどく怒られた。嫌なおじさんだよね。

そいつは凄く強いから、お母さんも僕も、見つからないように、こっそり置いてあるご飯を食べるようにしていた。

 

 

数ヶ月がたって、僕には妹が出来た。

お母さんは、物置で3匹の妹を産んだ。

嬉しいな~可愛いな~

 

僕は、まだ目の開かない妹達を毎日毎日、毛づくろいや添い寝をして可愛がっていた。

 

そんなある日、僕らの家である物置が取り壊される事になった。

その時、知らないおじさんが来て、僕のまだ目の開いていない妹達を捕まえて大きな檻に入れた。

お母さんは妹達を助けようとして一緒に捕まった。

知らないおじさんは、お母さんと妹達を車でどこかへ運んで行こうとした。

 

僕は、叫んだ「僕のお母さんと妹を何処へ連れて行くんだ!!」

でも、車は、知らん顔で走り出した。

 

僕は必死で追いかけた!

走って走って、必死に走り続けた。

大きな通りに出たところで…

 

ブブッー!キキー!どん!

 

僕は、気が付くと、道路に横たわっていた。

体が痛い…特に顔が痛いんだ。

でも、お母さんと妹を追いかけなくちゃ。

僕は立ちあがろうとしたけど、フラフラしてすぐにへたり込んでしまった。

生暖かい物が顔を伝って道路に赤い染みを作っている。

そして、僕はだんだん気が遠くなって行った。

 

どのくらい、道路に横たわっていたんだろう??

多分2日くらいだと思う…。

目が覚めると、僕は小さな檻の中にいた。

 

此処は何処だろう?

 

かすかに、他の猫の匂いがするみたい…。

だんだんと目が慣れて来た。

 

すると驚いた事に、迎え側の檻にも、子猫が3匹居たんだ。

 

「お~い!ここは何処?君達、僕のお母さんと妹達を知らない?」

僕は。話しかけてみた。

 

でも、みんな怯えていて、何も教えてくれない。

 

僕は、向かい側を見渡してみた。

すると、その下の檻に、黒い体が見えた。

僕は、顔の痛みに耐えながら

「黒猫のおじさん!此処は何処ですか?僕のお母さんと妹達を知りませんか?」

 

黒い体は、白い包帯でぐるぐる撒きになっていた。

ゆっくりと、顔を向けたその顔を見て、僕は驚いた。

 

「片目の黒猫のおじさん!」

 

苦しそうな声でおじさんは見える方の目を見開きながら言った

「おお、あの時の坊主か。どうしてこんな所に来たんだ?」

 

僕は、事の経緯を早口で話した

黒猫のおじさんは苦しそうな息をしながら、たった一言「そうか…」と言ったっきり無言になってしまった。

 

そして、暫く静かな時間が過ぎた。

 

ドアが開いて、知らない人間のおじさんが女の人と入ってきた。

 

その女の人は、全ての檻を覗き、「今回は子猫が3匹と、怪我をした子猫が1匹と大人の猫1匹が収容されているのですね」とおじさんに言った。

そして、僕の向かい側の檻にいた3匹の健康な子猫を、小さいキャリーバックに入れた。

その女の人は僕の檻の前で僕を見て泣きながら「ごめんね、私も健康な3匹で精一杯なの。ごめんね。許してね」

黒猫のおじさんの前でも同じ事を言った。

そして、3匹だけを連れて出て行った。

「僕も連れて行ってよ!ねえ!僕も!」

 

「無駄だよ坊主。お前も事故に遭ったんだ。俺と同じだが、坊主の体は大丈夫そうだな。オレはもう長くない。体中の骨が砕けているようだ。車に跳ねられたんだからな…。仕方が無い。坊主、お前も、健康な体だったら、こんな所に居ても、あの3匹と同じように生きるチャンスがあっただろうに…。あのドアから、生きる為に出るか、死ぬ為に出るか…、俺たちに選択はない…なぜなら、坊主も、怪我をして片目なんだよ。片方の目がつぶれているんだよ。」

 

黒猫のおじさんは、僕と2人だけになった部屋でそう言ったっきり、また無言になってしまった。

 

そうか…。僕は事故で片方の目がつぶれちゃったんだ…。

 

さっきの人間のおじさんが入ってきた。

僕の檻の前で立ち止まった。

「ごめんな。おじさんだって、み~んな助けてやりたいんだ。み~んな、生きる権利が有るんだから。身勝手な人間に持ち込まれたり、お前さんみたいに事故に遭って2日間も放置されたりで、不幸な命が次々と運ばれてくるんだ。おじさんだって、みんなを見捨てたくは無いんだ。命を全うさせてやりたい。でも、限度があるんだよ。お前さんも健康な体のままだったら、生きるチャンスがあったかもしれない…。でも、残念な事に向かい側の黒猫と同じなんだよ…。ごめんな。でも、ギリギリまで希望は捨てないでいような。あと、3日あるから…。そういえば、お前の顔は…どこかで見たような…。ああ、そうか、数日前に殺処分になってしまった親子に似ているね。同じ運命をたどらない様に、おじさんも祈っているからね」

 

おじさんは、そう言うと俯きながら部屋を出て行った。

僕は、おじさんが言っていた意味が良く分からなかった。

だって、僕か片目が見えなくても、生きているし、動けるのに、何で悲しそうな顔で生きるチャンスが無いとか言うのかな?って。僕、ちゃんと生きているんだもん。

 

その日の夜、僕は夢を見た。

 

お母さんが、妹と一緒に楽しそうに笑っている。僕は、「おかあさん!妹達!僕は此処だよ!みんな!何処へ行っていたのさ!僕、いろいろ大変だったんだから!」

 

お母さんは、優しい笑顔で妹達を見ている。

「お母さん!僕もそこへ行く!一緒にいたいもん!」

すると、お母さんは急に厳しい顔になって、僕を見ながら言った

「坊や、あなたはまだ此処へ来てはいけない。あなたは、命を全うしなさい!あなたにはまだチャンスがあるのだから」

 

「だって、僕、一人で寂しいもん!僕もお母さんと居たい」

 

「坊や、可愛い坊や、あなたはまだ大丈夫。大丈夫だから。お母さんの命と妹達の命を坊やに託したから…。大丈夫。諦めてはいけない」

そういうと、お母さんと妹達はス~ッと遠くに消えて行きそうになった

 

「お母さん!」僕は、追いかけようと必死に走った。あの車を追いかけた時のように…

 

「おい!坊主!大丈夫か?」

苦しそうな黒猫のおじさんの声で、僕は目が覚めた。

 

「坊主、夢を見ていたんだな…」

 

おじさんは、昨日より苦しそうな息をしている。

体に巻かれた白い包帯が赤くなっている。

僕は夢の中でお母さんが言った事を話した。

 

片目の黒猫のおじさんは言った。

「坊主、それは良かったな。そうか…。お母さんが、坊主の事を見守っているんだ。坊主、オレはもう持たない。今日の夜まで、生きていられるか分からない。どっちにしても、2日もすれば俺は殺処分になる命だ。フフ」

 

おじさんは寂しそうに笑った。

 

「坊主、お前に俺の命の残りもやろう。だから諦めずに、命を全うするんだ。必ず迎えが来る。坊主はあのドアを生きる為に出るんだ。俺は…、骸になってドアを出る事になりそうだ。フフッ。それにしても、俺が他の猫に情けをかけるとはな…。まあ、同じ片目の猫だしな。ハッハッハ。」

 

おじさんは、珍しく大声で笑った。

そして、静かになった。

 

「おじさん?おじさん??どうしたの?僕を独りにしないでよ!寂しいよ!おじさん!話をしてよ!」

 

黒猫のおじさんは、一言も話をしてくれなくなった。

 

外が明るくなると、人間のおじさんがご飯を運んで来た。

 

そして、黒猫の片目のおじさんの檻の前で「ああ…。逝ってしまったか…。事故で命を失うのと、殺処分で命を失うのと…、考えても仕方が無い。選択肢は無いんだから。次に産まれてくる時は、必ず優しい家の子に産まれるんだよ」

そういって、動かなくなった片目の黒猫のおじさんの大きな体を檻から出して、静かに箱に入れてあのドアから出て行った。

 

僕は、一人ぼっちになった。

 

「このまま、どうなるんだろう?」

片目の黒猫のおじさんは何処へ運ばれたのかなぁ?あのドアから、おじさんは生きる為に出たのかな…何故、おじさんは動かなくなっちゃったのかな??

僕は、呆然としながらドアを見つめていた。

 

すると、再びガチャっとドアが開いた。

さっきの人間のおじさんが、入ってきた。

その後ろには、女の人と小さな女の子が立っていた。

おじさんが言った。

「今いるのは、この事故に遭った片目の子だけなのですが…」

 

女の子は、僕の檻を背伸びしながら覗き込んだ。

「可愛いね。お母さん!この子、片方のお目目が無いけど、元気だよ。お目目が無くても、猫さんは可愛いよ」

 

「どうしても、怪我や障害のある子は、チャンスが無くて…。でもね、この子は片目が無い以外はとても健康で可愛いですよ」

おじさんが、親子に話をしていた。

 

そして、3人で部屋を出て行った。

僕は、また一人になった。

 

30分もすると、またドアが開いた。

おじさんが言った。「お迎えが来たよ」

 

「僕は、どうなるの?あのドアを出るの?生きる為?死ぬ為?ねえ、どっちなの?」

 

不安なまま、小さなかごに入れられて、ドアを出ると…

 

そこには、さっきの親子が笑顔で立っていた。

女の子が駆け寄って来て、僕が入った籠に向かって「片目の子猫さん、迎えに来たよ。」

おじさんの顔を見上げると、おじさんは笑顔で「ありがとう…」と言いながら、目を赤くしていた。

 

僕はね、生きる為にあのドアを出たみたい。

 

何故なら、僕は生きている。

毎日暖かい部屋で、優しいお母さんとお父さん、そして女の子と一緒に、楽しく生きている。

僕は、お母さんに言われた事を決して忘れない。

そして、片目の黒猫のおじさんがくれた命を忘れない。

あのドアを出た意味を忘れない。

 

僕は、片方の目だけだけど、しっかりと未来を見つめながら生きている。

 

終わり(このお話はフィクションです)

 

 

ねこけん譲渡会

虎ノ門会場

日時 2018年12月2日(日)

午後1時~午後5時

東京都港区西新橋3-4-6 田嶋ビル2F
交通:都営三田線 御成門駅徒歩7分 
東京メトロ日比谷線 神谷町駅徒歩10分 
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JR・都営浅草線 新橋駅徒歩10分

地図

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