本日は、特定非営利活動法人ゴールゼロさん主催のセミナー「臨床獣医師が考える これからの日本の動物愛護」のセミナーの日です。
臨床獣医(学生含む)向けのセミナーですが、NPO法人ねこけんが、日々の活動を有りのままお話をさせて頂く機会を頂きまして、壇上に上がらせて頂きます。
お話をさせて頂くのは、NPO法人理事長のM代表です!(ここで名前をイニシャルにしてどうするんだ??(^^;)
すみません!いつもの癖で…ヾ(@^(∞)^;)ノ
(理事「ナ」も…お付で会場へ行きます~(^^;))
セミナーの報告は後日UPさせて頂きます~
最近多くなっております、「怪我をした猫が居た場合、何処へ連絡をすれば良いのか?」「猫がいて困っているんだけど、保健所へ言えば、持っていってくれるの?」等のご相談ですが、愛護センターや保健所では、引取りをしない所が増えています。世間で愛護精神が高まるに連れ、行政もやっと動き出しています。
更に、足を骨折している猫が家の前に居て、どうしたら良いか分からず、保健所に連絡をしたら、愛護センターに連絡をするように言われ、連絡をしたら、引き取りに来ると言われ渡した。
ところが、気になってセンターのホームページを見たら、期限付きで掲載されており、その後引き取り手が居ない場合殺処分となると知った方もおられるようです。
猫さんには、手作りの(簡素ではありますが)鈴付きの首輪がしてあったので、愛護センターに連絡をした方は、期限内に何とか飼い主さまが見つかるようにと、探しておられるようです。
万が一、飼い主様が高齢の方でサイトなどは見ていなかったりして、その猫さんが殺処分になったら、愛護センターに連絡をして引き取ってもらったその方は、一生消えない心の傷を負うでしょう。
行政も、その辺り、きちんと説明をして欲しいですよね!期限付きだとか、その後は安楽死とは名ばかりの窒息死をさせますよとかね!
蝉
~1週間の命~
私は、約7年間地中で生活をして来た。
今日、やっと地上に出て、思いっきり羽を鳴らし鳴いている。
暑い夏が終わる前に、精一杯鳴かなくては…そして出会わなければ…
大きな木が1本立っている。
そこは、動物愛護センター
毎日、命が消えていく…
私が地上に出て1日目
小さな仔猫が運び込まれた。
「庭で野良猫が産んじゃって。他にも居たけど、管理人が業者に頼んで駆除して貰ったみたいだけど1匹だけ残っちゃって。鳴いて煩いし、糞をして汚くて迷惑だから」人間は、そういうと、小さい箱に入れた仔猫をセンター職員に渡した。
仔猫の入った箱を渡された職員は、やるせない表情になり、無言で俯く。
日々繰り返される風景だ。
違いが有るとしたら、それが時として犬だったり、猫だったりするくらいで、命が運び込まれる事に変わりは無かった。
私がしがみ付いて鳴いている木からは、センターの収容部屋の格子から中が少しだけ見えた。
仔猫は、小さいケージの中で、母猫を呼んで鳴いている。
仔猫の入ったケージには1日目の日付の書いた札が下げられた。
翌日、仔猫は鳴き止んでいた。
私は木から離れて、部屋の格子にしがみ付いた。
仔猫が私を見上げている
「ねえ、私のお母さんは何処?」
私は答えずにひたすら羽を擦り合せて鳴いた。
「ねえ、あなたもお母さんを呼んでいるの?」
仔猫は、鳴きもせず、大きな瞳で私を見つめていた。
また1日が過ぎた。
仔猫のケージには、3日目の札が下げられた。
仔猫は、また私に話しかけて来た。
「私ね、沢山御飯を食べて、早く大きくなって、お母さんを探しに行くの」
私は無言で羽根を擦り、鳴いた。
「沢山食べるの。御飯を食べて大きくなるの。あなたも御飯を沢山食べないと大きくなれないよ」
曇りの無い瞳は、キラキラと輝き、眩しかった。
そして、また1日が過ぎ、更に1日が過ぎた。
私が地上に出て、既に5日が過ぎた。
仔猫は、1日の終わりに、同じ部屋から連れ出されていく他の猫の姿を目で追いながら、過ごしていた。
「ねえ、私はいつ此処から出られるのかな?あなたは知っている?」
仔猫は、小さな頭をかしげながら、私に聞いた。
「時々、他の猫さん達が、人間に連れて行かれて、そのまま帰って来ないの。お外に出られたのかな?」
私は、答えずにひたすら羽を擦り合せて鳴いた。
仔猫のケージには、5日目の札が下がっていた。
翌日、センターの職員が仔猫のケージを覗き込みながらため息を付いていた
「仔猫…もう何匹見送って来たんだ…。もう沢山だ。どうして、罪も無い純粋な命を消さなくてはならないんだ…。この子…あと1日か…。だれか家族に迎えてくれないだろうか…明日には…」
そう呟くと、6日目の札に付け替えて部屋を出て行った。
その日の夜、仔猫は私を見上げながら言った。
「ねえ、私、お母さんを探したいの。私、外に出られないのかな?明日私は何処へ行くの?知っている?外に出られるのかな?きっとそうよね」
私は、見てしまったのだ。
最後の札には7日目の日付が書かれる。
その札が外される時、みんな小さな部屋に入れられて、その後決して生きて出ては来ない事を。
引きずられながら連れていかれる犬。小さな箱に詰められて運び込まれていく猫。泣いても叫んでもその扉は開かない。
苦しみもがく叫びを鉄の扉が隠してしまう…。
余りに残酷で、私は仔猫の目を見ることが出来なった。
どうか、あの仔猫の希望を叶えて欲しい。
仔猫の命を奪わないで欲しい。
それが叶わないのであれば…、願わくば、あの仔猫の命が消える前に、あの仔猫の希望が打ち砕かれる前に私の命が尽きて欲しい。
あの美しい瞳の仔猫の最後は見たくない。
どうか、1日でも早く私の命を消して欲しい。
そう願いながら、私は羽を擦りながら必死で鳴いた。
強い日差しを避ける日傘が近づいて来た。
「随分蝉が鳴いているわね」
「お母さん、ボクね、仔猫さんが良いな。仔猫の妹が欲しいんだ」
親子連れが、センターの門をくぐった。
格子にしがみ付いていた私の腕から、少しづつ力が失われていく。そう…もう6日が過ぎた…私の腕には力が無くなって来たのだ。
親子は、あの仔猫のケージの前で立ち止まった。
「お母さん、この仔猫さん、とても綺麗な目をしているね」
「あら、本当ね。可愛い子ね」
「ボクね、毎日ちゃんと仲良くするよ。人参もちゃんと食べる!強くなって、妹が虐められたら守ってあげるんだ」
「そうね」
母親は優しい笑顔で男の子を見ている。
蝉はボトリと地面に落ちた。
蝉の羽が1枚剥がれ、ヒラヒラと舞い、仔猫の頭に落ちた。
「あれ?何だろう?これキラキラ綺麗ね…」仔猫はその羽を暫く眺めていた。
そして、地面に落ちた蝉は「ジジッ」と小さく鳴いて、仰向けになり動かなくなった。
センターの建物から、小さいキャリーバックを持った親子が出てきた。
日傘が嬉しそうにゆれている。
見送るセンター職員の足元に、蝉が落ちている
「1週間…。蝉も1週間しか生きられないんだよな…お前は、1週間でも精一杯生きられたか?運命の相手に出会えたか?同じ期限付きの一週間でも…違うよな…」
そういうと、職員は蝉の亡骸を拾い、木の根元に埋めた。
今日も、暑い夏の日差しの中、蝉が沢山鳴いている。
1週間の命の期限を惜しむように…消されてしまう命を嘆くように…。
終わり
あなたは、殺されて行く命が、生きようと御飯を食べ、空気を吸い、出口を求めている姿を見た事が有りますか?
純粋な目で、人間を見つめる、その目を見た事が有りますか?
命を命と思わない悪質な繁殖業者、売り上げ重視で無差別に命を販売する悪質なペット販売業者、無責任な飼い主等、悪意の犠牲となる命…
殺処分という制度自体が無くなって欲しい
捨てないで!家族なんだから!
☆ねこけん里親会開催☆
2013年9月15日(日)
13時~17時
※詳しくは里親会情報 をご覧ください!
日時9月15日(日) 午後1時~午後5時
※練馬で開催です。お間違いのないように!
場所 東京都練馬区豊玉北5-15 -12
アロマテラピーサロン「マシュマロー」
の入っているビルの2Fです。
交通西武池袋線 練馬駅 徒歩1分
東京メトロ副都心線 練馬駅 徒歩1分
東京メトロ有楽町線 練馬駅 徒歩1分
都営地下鉄 大江戸線 練馬駅 徒歩1分
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※仔猫も参加致しますが、離乳前・8週齢前の仔猫達は譲渡致しません。
里親会に出られるようになった仔猫のみ、譲渡対象となりますので、予約や事前面会は出来ませんので、ご理解ご協力をお願い申しあげます。
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上記より、条件・契約書をご確認ください。
①終生飼育 ②完全室内飼養 ③不妊・去勢手術 ④医療費の負担 などの条件や、里親さんになっていただく手順などを記載しています。 ボラさん大募集!!!
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